2確認された乳酸菌ONRICb0240の働き
役割1 IgA 1) の分泌を促し、粘膜でウイルスや細菌などの病原体を捕まえ侵入を防ぎます。
1) 外敵の侵入を防ぐ役割の粘膜免疫には、粘膜のなかで主役として活躍する免疫物質があります。 それが「 IgA 」抗体です。 抗体とは、侵入してきた病原体を捕まえて、無力化するように働く免疫物質です。 タンパク質でできており、免疫グロブリンとも呼ばれます。

乳酸菌ONRICb0240の摂取により
高齢者の唾液中の IgA が増加した

*P < 0.05 (vs. プラセボ、対応のないt検定)
多元配置分散分析(因子:群、性別、摂取期間、唾液採取回数)で群間に有意差あり
80人の健康な高齢者を2群に分け、乳酸菌ONRICb0240(20億個)を含む水、あるいは含まない水を12週間摂取してもらったところ、 乳酸菌ONRICb0240摂取群では2週間目から唾液中 IgA 分泌量が多くなり、4週目以降も維持された(グラフの点線部分)。 出典: Kotani Y. et al., Immun Ageing.2010;11:199-203
乳酸菌ONRICb0240の摂取で
風邪のリスクが低下する

2) 群間比較:*P < 0.05(vsプラセボ, steel検定)
65歳以上の高齢者300人を3群に分け、プラセボ群には乳酸菌ONRICb0240非含有のタブレットを、20億個群、200億個群には乳酸菌ONRICb0240を20億個または200億個含有するタブレットを、
それぞれ一日一粒、20週間継続して摂取してもらい、期間中に発生した風邪の累積罹患割合を調べた。
3群を比較すると200億個の乳酸菌ONRICb0240は有意に風邪の累積罹患割合が低かった。また、その低下は摂取用量依存的であることも確認された。
出典: Shinkai et al., Br J Nutr.2013;109:1856-65
役割2 唾液及びムチン 2) の分泌量を上げ、粘膜の乾燥を予防、ウイルスや菌との接触を防ぎます。
2) ムチンは粘膜にある粘液の主成分で、粘性が高く粘り気があり、粘膜を潤し、ウイルスや細菌などを絡めて侵入しにくくする作用があります。
乳酸菌ONRICb0240の摂取により
唾液分泌量およびムチン分泌量が増加した。

40-65歳の健康な男女60人を2群に分け、乳酸菌ONRICb0240(20億個)含むタブレット、あるいは含まないタブレットを28日間継続摂取してもらったところ、 無刺激唾液量が乳酸菌ONRICb0240摂取群は乳酸菌ONRICb0240非摂取群に比べ増加していた。 また、乳酸菌ONRICb0240摂取群で無刺激唾液中のムチン分泌量が乳酸菌ONRICb0240非摂取群に比べ増加していた。