シスメックス株式会社
大塚製薬株式会社

企業
2005年8月1日

シスメックスと大塚製薬はインフルエンザ迅速診断キットで販売契約を締結
~両社の強みを活かして国内市場でのシェアNO.1を目指す~

シスメックス株式会社(社長:家次 恒、本社: 兵庫県神戸市、以下 シスメックス)と、大塚製薬株式会社(社長:樋口達夫、本社: 東京都千代田区、以下 大塚製薬 )は、シスメックスのインフルエンザ迅速診断キット「ポクテム インフルエンザA/B」(以下 ポクテム)の日本国内における共同販売契約を締結いたしました。これにより両社はお互いの強みを活かした販売を行い、インフルエンザ迅速診断キット市場でのトップブランドを目指します。

インフルエンザは風邪の症状と類似しており、適切な治療を行ううえで早期の判別が重要となります。この判別に用いられるインフルエンザ迅速診断キットの日本における市場は、抗インフルエンザウイルス剤が販売されて以来急速に成長し、昨冬では約120億円となっています。

シスメックスは、2003年に試薬の調製が不要で、検体採取から検出まで簡便な操作により、インフルエンザのA型・B型を1つの試験紙で同時に検出できる「ポクテム」を発売し、2年目の昨冬には市場シェアおよそ9%を獲得しました。

インフルエンザは主に冬季に流行するとともに、診療所で診断されることが多いため、更なるシェア拡大には商品力の強化に加え、診療所向けの販売力の拡充が不可欠であります。このような背景の中で、両社はお互いの強みを活かせられると考え、3年間の販売契約を結び、共同販売を開始することにいたしました。

大塚製薬は呼吸器分野を重点領域の一つと捉え、気管支拡張剤「メプチン」「ユニフィル」を販売しています。今回、インフルエンザ迅速診断キット「ポクテム」が加わり、呼吸器分野においてより充実した販売活動を目指して行きます。

また、シスメックスは「ポクテム」の最小検出感度、測定時間の短縮および操作性を改良し、商品力の強化を図るとともに、病院検査部門への積極展開を進めてまいります。

インフルエンザ迅速診断キットで実績のあるシスメックスと、病院や診療所への販売力に強みを持つ大塚製薬が、両社の強みを最大限に発揮し、成長著しいインフルエンザ迅速診断キット市場におけるトップシェアの獲得を目指します。

販売提携の概要

販売品目

  1. 販売名:「ポクテム インフルエンザA/B」
    (A型インフルエンザウイルス抗原及びB型インフルエンザウイルス抗原検出試薬)
  2. 包装:10テスト
  3. 製品の主な特徴
    (1)1つの試験紙でインフルエンザのA型・B型を同時に検出
    (2)試薬は調製済、抽出試料を試験紙に滴下するだけの簡単操作
    (3)操作ステップが少ない
  4. 製品の主な改良点
    (1)最小検出感度の向上(従来品に比べA型5倍、B型2倍)
    (2)測定時間の25%短縮(20分→15分)
    (3)検体抽出容器の操作性改善

契約期間

3年

販売目標

50億円規模(2007年度 ポクテム市場売上合計)

製品外観

ポクテムインフルエンザA/B 製品外観
ポクテムインフルエンザA/B 製品外観