大塚製薬株式会社
70万人以上のアフガン難民を無料診療で救済
「大塚ウエルフェアクリニック」10周年
- 2003年にアフガン難民のための診療所としてパキスタンのペシャワールに設立した「大塚ウエルフェアクリニック」が10周年を迎え、現地にて記念式典を開催
- 2001年のアメリカ同時多発テロ後、パキスタンに押し寄せたアアフガン難民は当時180万人。満足な治療が受けられない現実を目の当たりにし、生命関連企業として、現地の人々健康に貢献したいとの強い想いから、アジア・アラブ地域で事業展開するグループ会社24社とともに、様々な病気に対して無料で診療を提供するクリニックを開設
- 断続的に紛争が続くなか現在もなお100~120万人の難民が未だに十分な医療環境がないなかで生活。クリニックには毎日約150人が訪れ、これまでの10年間で70万人以上のアフガン難民に無償で医療を提供
記念式典の様子
大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎)は、アフガン難民のための診療所としてパキスタンのペシャワールに設立した「大塚ウエルフェアクリニック」
(Otsuka Welfare Clinic)の10周年を記念し、12月3日に現地イスラマバードにて記念式典を開催しました。式典には、猪俣弘司駐パキスタン日本国大使をはじめとする、約100名の方が出席しました。
2001年のアメリカ同時多発テロをきっかけに、隣国アフガニスタンからパキスタンに押し寄せた180万人もの避難民は、国境近くの町ペシャワールの難民キャンプで衣食もままならない環境におかれていました。当時大塚パキスタンでは、赤十字を通じて輸液製品の提供を行っていましたが、アジア・アラブ地域で事業を展開している企業として、現地で直接難民を支援したいとの強い想いから検討を重ねた結果、難民キャンプで満足に治療を受けられない人々を支援するため無償で診療を行うことを決定し、2003年に同クリニックの設置に至りました。
パキスタンの難民キャンプでは、現在も約100~120万の難民が生活をしているといわれていますが、医療環境は十分とは言い難い状況にあります。同クリニックには女性や子供を中心に、1日に約150名が訪問し、これまでに70万を超える人が受診しています。
猪俣弘司駐パキスタン日本国大使は、主賓としてのスピーチの中で、大塚ウエルフェアクリニックに働く全ての人達とクリニックをサポートしている人たちを称賛しました。また、アフガンの難民と地元住民のためのこのクリニックを運営し続けている大塚パキスタンの役割を高く評価しました。
当社では、アジア・アラブ地域の大塚グループ会社をひとつの集合体と捉え、より強固な事業基盤を築き、新しい視点でビジネスを拡大していくため、OIAA事業部(Otsuka International Asia Arab Division)を創設しています。アジア・アラブ地域を統括する代表取締役副社長 梅野雅之は次のようにコメントしています。 「多くの方のサポートにより、ペシャワールに滞在するアフガン難民の方々に対して、大塚ウエルフェアクリニックを通じて、10年間にわたる医療支援を行うことができました。今後も、生命関連企業として世界の方々の健康に役立つ支援を行ってまいります。」
大塚製薬は、「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」の企業理念のもと、世界の人々の健康への貢献を使命として事業活動を展開すると同時に、生命関連企業としての自覚に基づき、人々の健康や地域に貢献できる様々な活動を行っています。当社はじめ、大塚パキスタンを含むアジア・アラブ地域のグループ25社は、今後も人々の健康に寄与すべく地域に根ざした活動を行ってまいります。