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2021年4月27日

大塚製薬株式会社

米国でピアス病に有効なバイオ農薬の製造販売開始

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)は、米国子会社 大塚アメリカ Inc.の傘下に「A&P Inphatec, LLC(本社:米国カリフォルニア州、代表取締役社長 & CEO:松本真、以下「A&P」)」を設立し、ブドウ樹木におけるピアス病に対する世界初のバイオ農薬「XylPhi-PDTM(ザイルファイ ピーディー)」の製造販売を開始しましたので、お知らせします。

ブドウ樹木を枯らす存在として知られるピアス病は、Xylella fastidiosaという細菌(以下「Xylella菌」)が引き起こすもので、ヨコバイ科の昆虫がブドウ樹木の樹液を吸うことでXylella菌に感染し、昆虫が媒介して他のブドウ樹木に感染が広がることが知られています。近年の温暖化とともに被害地域が拡大し、ワインの産地で名高いカリフォルニア州南部でもピアス病の深刻な被害が出ています。これまでピアス病を制御する効果的な方法はなく、安全で有効な農薬が待ち望まれていました。

大塚製薬は、米国子会社でワイン事業を行うリッジヴィンヤーズ Inc.からの要請を受け、自社研究所で2007年に特別プロジェクトを立上げるとともに、テキサスA&M大学の研究機関(Texas A&M AgriLife Research)と共同でピアス病の原因であるXylella菌に有効なバクテリオファージ*(以下「ファージ」)の探索を行ってきました。この成果として発見されたファージを利用したバイオ農薬が「XylPhi-PD」です。ブドウ樹木に直接注入することで、ピアス病の発症を予防するとともに、感染したブドウ樹木における治療効果がカリフォルニア州で実施した野外試験で確認されました。

本剤は、2019年4月に米国環境保護庁(EPA)からXylella菌に有効なバイオ農薬として承認され、カリフォルニア州での使用が認められています。A&Pがカリフォルニア州のナパ、ソノマ地区を中心に、昨年に試験販売を実施、本年4月から一般販売を開始しました。

A&P代表取締役社長 & CEO 松本真は「世界初のピアス病治療薬であるXylPhi-PDの上市にあたって、共同研究でご協力いただいたテキサスA&M大学にもお礼を申し上げます。当社の社名には、ファージ技術を活かし、社会に貢献するイノベイティブな製品を創っていく会社という意味が込められています。ピアス病から世界中のブドウ樹木を守ることで、良質なワインの生産に貢献できることを願います」と述べています。

*バクテリオファージ:動植物には感染せず、ターゲットとした細菌にのみ感染し細菌を殺すウイルス


本ニュースリリースの掲載情報は、発表当時のものです。

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