大塚製薬株式会社

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2022年11月7日

「大阪創薬研究センター」 竣工式を開催

 大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 井上眞、以下「大塚製薬」)は、医療関連事業の新たな研究施設「大阪創薬研究センター」(所在地:大阪府箕面市、以下「本研究センター」)の竣工式を行いましたのでお知らせします。

大阪創薬研究センター

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 本研究センターは、大塚製薬のこれまでの創薬の歴史と文化を継承しつつ、新たなイノベーションを生み出すためのコアとなる研究施設です。大阪府彩都地区への新たな研究施設の設立により、国内に分散していた研究機能を一部集約し、国内外の主要な研究機関、特にライフサイエンスのさかんな関西圏の研究機関ともネットワークを築き、オープンイノベーションを活用して新たな医薬品の創製へとつなげます。本研究センターは自社の海外の研究所との連携をはかるグローバルハブとしての機能も担います。

 本研究センターは、「バイオネットワーク・ラボ」と名付けてデザインされ、元々この土地にあった木立を想起させるとともに、生体の複雑な免疫反応における細胞間ネットワークをイメージした独創的な構えとなっています。また本研究センター内部は「つながる」というキーワードのもと、コミュニケーションを円滑にする工夫を凝らしています。

 本研究センターでは、遺伝子細胞治療、再生医療、抗体医薬をはじめとするバイオロジクス創薬を行うための研究室、及び、プロセス開発研究が実施可能な施設を設置するとともに、国内外の研究機関と連携しながら新たなイノベーションへとつなげるためのオープンラボを用意しています。これまで強みであった低分子創薬においても世界最高水準の分解能とハイスループット性を有するクライオ電子顕微鏡を設置した専用施設を併設し、免疫、オルガノイド、デジタル技術を取り入れた創薬研究を実施します。本研究センターは、現在、研究実施のために必要な準備活動を行っており、本年12月の本格稼働を予定しています。

 大塚製薬の取締役 研究部門担当(兼)大阪創薬研究センター長 周藤俊樹は「大塚製薬はこれまで大塚グループ創業の地である徳島の研究所群を中心に中枢神経、循環器、消化器、眼科、アレルギー、結核などの新薬を創製し世界の医療現場に提供してまいりました。徳島と新設した大阪創薬研究センター、英国、米国などの大塚製薬のグローバルサテライト研究所拠点と連携して、低分子創薬を強化しつつ、遺伝子細胞治療や再生医療などのバイオロジクスに展開し、世界の人々の健康に貢献できる創薬を行ってまいります」と述べています。

 大塚製薬は人々の健康を身体全体で考え、疾病の治癒から日々の健康増進までを目指したトータルヘルスケアカンパニーです。このたび、最先端のサイエンスとテクノロジーを取り入れた本研究センターを新設することで、これまでの創薬の取り組みを継承し強化するとともに、新しい創薬モダリティの高度化にも対応し、未充足の医療ニーズを解決する革新性の高い医薬品創製を実現してまいります。

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クライオ電顕棟
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眼下に大阪平野を一望できるパノラマホール

【概要】

名称 大阪創薬研究センター
所在地 大阪府箕面市彩都粟生北5丁目1番35号
建物概要 建築面積 約6,600m2、延床面積 約26,000m2、免震構造
開所 20228
竣工式 202211
設計・施工 鹿島建設株式会社