介護や治療との両立

インタビュー

仕事と介護の両立を目指し
6カ月の介護休職を取得

PV部

介護休職を取得した経緯

入社以降、薬剤の適正使用を促進する安全性の業務に携わっており、介護休職を取得した際も、主に安全性情報データベースの入力を管理する仕事をしていました。
介護休職取得のきっかけは、いつまでも元気でいるイメージだった父に、思いがけず介護が必要となったことでした。突然のことだったので、身体的な介護に加え、父の精神的なサポートも必要でした。母は身体が弱かったので父の介護をすることが難しく、私を含め家族の皆が介護の知識や準備もない状態で不安を抱えていました。悶々とした日々を過ごす中、思い切って上司に悩みを打ち明けたところ、こんな制度があるよと丁寧に教えてもらい、仕事と介護を両立するために取得することを決めました。

介護休職を取得するにあたっての周りの反応

当時、部内の組織体制が大きく変わったばかりで忙しい時期でしたが、上司や同僚など皆親身に接してくれ、介護休職取得についても快く理解・協力をしてくれました。自身の経験からアドバイスくださる方もおり、誰しもが大なり小なり様々なプライベートな問題を抱えている中、温かく受け入れてもらえたことを心から感謝しています。

当時、不安だったこと

介護リフォームや、父を病院へ送迎するための運転免許取得等の体制作りのことを考え、休職期間を6カ月と決めました。期間を決めたからには、なんとしてもこの期間内に介護と仕事の継続的な両立を可能にする体制を作ろうと思ったものの、本当にできるのかと不安でした。また、父母の年齢とともに介護レベルが上がることも想像でき、終わりの見えない介護を抱え、復職した後の生活についても漠然と不安を抱えていました。

6カ月の介護休職を取得

介護休職中は、父の介護、母のサポート、介護全般の情報収集、ケアマネージャーやヘルパーとの相談、介護リフォーム等、生活の土台づくりを行いました。
休職したことで、環境や心身の状態を整理し、体制を整える時間を得るとともに、復職後の生活もイメージすることができました。私自身もリセットすることができ、改めて職場復帰への自信と意欲が沸き前向きな気持ちになることができました。
世間では介護による離職率上昇が問題となる中、親戚や友人からは会社の介護への理解の高さや手厚い体制について評価の声をいただきました。
介護休職を機に更なる熱意で業務に取り組むようになり、また今度は自分が困っている同僚をいつでも支えられるようでありたいと思っています。

介護、育児、仕事との両立

当初は同居介護でしたが、結婚を機に近くに住んで介護しています。結婚は、親にとっても励みになるとともに、私自身非常に心強く、助かっています。2人の子どもにも恵まれ、育児は夫と協力して行っています。
実は、父に介護が必要となった後、母も介護が必要となりました。今も夫や妹夫婦をはじめ、ヘルパーの方々等とも連携しながら介護しており、平日はデイサービスやヘルパーによる訪問介護・リハビリ、また状況に応じて老健施設や特養施設等を適宜利用しています。
日々業務の効率化を心掛けることはもちろんですが、在宅勤務や時間単位有休の制度があるので、その利便性を生かし介護と育児両方において、フレキシブルにタイムマネジメントすることができています。

介護は十人十色

介護は、介護する側の心身の負担も大きい一方、多くの場合、経済面にも大きく負担がかかりますが、世間一般では離職を選択せざるを得なくなることも多いと聞きます。そんな中、仕事と介護の両立が図れるよう、大塚製薬では、介護休職や介護勤務等の体制や、福利厚生としての介護支援サービス会社との契約等受け皿が充実しています。
また、介護では孤独感や閉塞感を感じがちですが、社内で定期的に開催される介護と仕事の両立セミナーに出席すると、その受講者の多さを目の当たりにし、介護の問題を抱えているのは自分だけでは無いと改めて力が湧いてきます。
ひと口に介護といっても十人十色であり、なかなか口にするのは勇気が要るかと思いますが、介護者が心身ともに元気で仕事と介護を続けるために一番大切なことは、一人で抱え込まないことだと思います。困った時は、仕事のことは是非上司や人事部、その他介護に関することは何でもケアマネージャーの方に相談し、専門の方や行政の支援を仰いで頂きたい。そして、介護に携わられる皆さまに、少しでも余裕が生まれ、大切な人に必要とされる幸せやありがたさを感じられるといいなと思います。