男性の育児参加促進

インタビュー

6カ月の育児休業を取得
妻にしかできないことを少しでも減らしたい

医薬品事業部 医薬情報担当者(MR)

育児休業を取得しようと思ったきっかけ

共働きで、数年前より単身赴任をしていること、また上の子が小学生となるタイミングでもあり、大きな環境の変化を伴う中での第二子誕生となることもあったため、第二子の保育園入園時期も考慮に入れ、6カ月の育児休業を取得しました。

当時心配だったこと

社内で男性の育児休業を取得された方に話も聞いたりしていましたが、半年間という比較的長期の取得となるため、チームやリーダーに負担をかけることが心配でした。また復職後、自分の居場所がどうなっているのか、ブランクを取り戻すのにどれほど時間を要するのかという不安もありました。
最初リーダーに「相談があります」と切り出したのですが、内容を話す前に「休むのか?」と優しく聞いてくれたことでとても話しやすく、温かく受け入れてもらえました。チームのメンバーはもちろん、社内の方々も「取ったほうが良いよ」と歓迎してくれ、背中を押してもらいました。得意先に報告しに行った際にも好意的な応援の言葉がたくさんあり、復職後どうなるか心配していましたが、その必要は全くなく、今までよりも私個人を見てもらえるきっかけにもなり、実際に復職後は会話の幅も広がりました。「もう半年だっけ?」との声も多く、半年間という期間も自分では長く感じていましたが、実際はそこまで気にしなくても良かったのかもしれません。仕事の情報のアップデートはeラーニングなどで復職後に取り組みました。

激変した生活リズム

育児休業中は子ども2人の育児と家事を夫婦で助け合いながら行っていました。赤ちゃんは生活・睡眠リズムが違うので、特に夜から朝にかけては妻と交代でお世話をしていました。私は夜8時には就寝し、2時に起きる、妻は私と交代で夜中2時に就寝といった子ども時間に合わせた毎日を過ごしていました。
食事はおおむね私の担当だったのですが、朝食から第1子のお弁当、夕食に至るまで毎日のメニューを考えるのにも苦労しました。離乳食は今も私が担当で、今も週末に帰った際は1週間分作り、フリージングしています。

育児休業を取得してみて

家事・育児の大変さを体感するとともに、子どもとの貴重な時間を過ごすことができました。妻にしかできないことを減らせるよう取り組んできました。まだできないことも多いので自分のふがいなさを知る機会にもなりましたが、少しは軽減できるようになったかなと思っています。期間の長さに関わらず、子どもが小さいときに一緒にいることができたのは大きかったです。特に上の子には、父親の時間の使い方に様々なスタイルがあることを知って貰えたことが、これからの変化する時代の中で役立てばと思います。
また、育児休業中は家族以外の人と接する機会があまりなかったので、仕事で社会と繋がれることのありがたさを再認識しました。仕事をしているといいことばかりではないですけれども、それを含めても外とつながれているのはありがたいことだと思いました。リーダーやチームに恩返ししたいと思っています。
実際に取得してみると、周りの反響の大きさにこれほど男性の育児休業について関心があるのだなと驚きました。現在、キャリアアップを目指していたり、そこまでの意識はなくともキャリアダウンが心配で、なかなか育児休業取得に踏み出せない、または長期で取得しようと思えない方もいると思います。私も当初はこんな長期間取っても大丈夫かなと思っていましたが、時間の使い方や優先順位は多様な社会になってきており、日々変化する子供に寄り添う時間というものも、長い人生の中で二度と経験できない貴重な時間です。大塚製薬では心配することは全然ないですよ、というところを伝えたいです。