介護や治療との両立

インタビュー

介護相談窓口等を活用し、情報収集
経験してわかったさまざまな確認ポイント

ニュートラシューティカルズ事業部

介護をするようになったきっかけ

私の母は几帳面な性格だったのですが、家の散らかり具合など掃除の状況が気になりはじめ、最初は月に1回くらいの頻度で帰省するようになりました。薬の飲み忘れなどもあったのですが、そのときは、介護が必要な状況に近づいているという認識が私たち家族の中にまだなかったので、今考えるとそこにギャップはあったように思います。
母が転倒し入院したこと、また合わせて父の認知機能に不安がでてきたため、現在は毎週実家に帰省しています。

親はずっとしっかりしていると思っていた

まさか自分の両親に介護が必要になるとは想像していなかったので、実際に介護に直面するまで何もしていませんでした。母が「要支援」と認定された時に自治体からサポートの人が来てくれていたのですが、その仕組みもわかっていなかったし、自治体から個人の携帯電話に電話がかかってきたときにはとても驚きました。そのころからもっときちんと行政の支援サービスなどの情報を収集したり、仕組みを理解しておくことが大切だと感じました。

初めての介護にあたり相談した窓口

わかるかいごBiz

ひとつは会社が契約している介護相談窓口「わかる介護」です。
母の入院先で長く見てもらうことは難しかったので、ケアしてくれるところを探さなければならない状況でした。これまで介護経験はなく、どこに相談すればよいかもわからなかったので、社内で相談したところ、介護相談窓口「わかる介護」のことを教えてもらいました。ケアマネージャーの方を探してもらったり、施設の相談に利用しました。本人が忙しい場合は他の家族が連絡することも可能で、会社が契約しているので、相談費用の心配の必要もなく、メールや電話でやりとりをすることができます。最近、施設の相談をしたのですが、希望施設の待機者がどのくらいいるか、だれに相談をすればよいか、入居費等を含め、調べてくれ、担当の方の連絡先を教えてくれました。
もうひとつは市内の施設を紹介してくれる無料の相談所です。自治体によりサポート体制は異なります。また、施設といってもいろいろあるということで、施設選びの際のチェックポイントを教えてもらいました。親に合う環境にしてあげたいと思っていたので、入浴の仕方や、衣食住に関することも施設により違うということで、ここで教えてもらったチェック項目の部分は「わかる介護」を通して施設に確認してもらったポイントです。

介護離職を減らすための取り組み

2017年からダイバーシティ推進プロジェクトの一員としてD&Iを推進し携わっているのですが、会社として介護に関しては介護セミナーを開催したり、自主的勉強会WINGを通じてよりよくするための議論をするなど、介護離職を減らすための取り組みを進めています。介護は身近ではあるものの、自分にはまだ関係ないと思う方も多いのが現状です。ただ、介護に関する情報を持っているかどうかは直面したときに非常に重要です。
介護セミナーでは、社内の介護経験者の方にお話しいただいたりしているのですが、会社が整えてくれている制度やサポートを、より継続的に発信したり整えたりしていくことで、介護に限らず誰もが働きやすい・活躍できる環境を作っていきたいと思います。

元気なうちに確認を

現在、母は施設にいるので、週に2回ほど訪問看護師さんの手を借りながら、毎週金曜日の夜に父のいる実家に帰省し、弟と手分けして家事や身の回りのことをする生活です。上司や同僚にも自身の状況を伝え、なにかあればサポートしてもらっています。
元気なうちから介護に関する情報を持っておくことは非常に重要です。お金や保険関係のこと、また衣類のサイズ、それぞれの好み、運転免許証の確認などは、少し話出しにくいことではありますが、何気ない会話の中からでも、親の意思含め確認しておくと良いと思います。
私自身、なんかおかしいなと思ってはいたけれども、なかなか受け入れられない気持ちが入り混じって見守っていました。またお金などの話は親が嫌がったこともあり、避けていたのですが、認知症等になってしまうと、通帳や印鑑の場所もわからなくなってしまうことも多いのです。ものの場所が当初の場所からコロコロ変わったり、同じものをたくさん買ってくるようになると、少し注意深く様子を見ながら、介護に関する情報収集を始めたほうが良いかもしれません。是非、情報に耳を傾けてほしいなと思います。