大塚製薬株式会社

医療関連事業
2006年11月30日

20分で診断 ヘリコバクターピロリ抗体検出用キット
「ラピランH.ピロリ抗体」
11月16日 米国で販売承認

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)は、尿を用いてヘリコバクターピロリ(H.ピロリ)抗体の有無を約20分で診断できる尿中抗H.ピロリ抗体検出用キット「ラピランH.ピロリ抗体」(米国の製品名:RAPIRUN H.pylori Antibody Detection Kit)の販売承認を2006年11月16日に米国FDAより取得しました。

「ラピランH.ピロリ抗体」は、現在、日本と香港で販売されている抗H.ピロリ抗体の検出用診断薬で、除菌前のH.ピロリ感染を尿中の抗H.ピロリ抗体の有無で検出する医療用診断薬です。
患者さんの尿を数滴用い約20分で抗H.ピロリ抗体の有無を判定することができ、患者さんの負担が少なく、病院などの診療現場で短時間に診断できる検査法です。

米国では、大塚製薬の米国現地法人であるメレテックダイアグノスティックス Inc.が、H.ピロリの診断薬として13C-尿素呼気試験用診断薬を販売しています。
今回の「ラピランH.ピロリ抗体」の販売承認取得により、今後、米国市場でのH.ピロリの診断薬の展開を進めてまいります。

H.ピロリは、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の主な原因菌とされています。現在、H.ピロリ感染は、尿素呼気試験法、生検組織診断法や血清抗体検出法等により診断されています。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

特徴

  1. 尿中の抗H.ピロリ抗体の検出を約20分で判定できる。
  2. 検体の採取が容易な随時尿で測定できる。
  3. 操作が簡便であり、目視で判定できる。
  4. 既存の血清抗体キット(血清抗体検出法)と同等の性能を有する。
  5. 生検組織診断法と判定結果が極めて一致。