大塚製薬株式会社

医療関連事業
2006年12月14日

大塚製薬
抗精神病薬「エビリファイ」注射薬
米国で発売

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区)と、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:米国ニューヨーク州ニューヨーク)は、非定型抗精神病薬「エビリファイ」(英語表記:ABILIFY、一般名:アリピプラゾール、aripiprazole)の注射薬(筋肉注射)を米国において、9月20日にFDA*より承認を取得し、発売したことを12月12日に発表しました。

  • * FDA:Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)

急性の興奮状態は統合失調症や双極性感情障害の症状の一つであり、運動や言語の過度な活動上昇、自傷他害(自身や他人を傷つける)行為、非協力的な態度などが現れます。このような場合には、患者さん自身および医療関係者の方の危険を減らすため、できるだけ早く興奮状態を改善することが必要です。この目的には抗精神病薬の注射が行われていますが、しばしば錐体外路症状や過度な鎮静などの副作用が問題となっていました。
「エビリファイ」注射薬はその臨床試験から、急性期の興奮状態に使用することで興奮状態を改善しながら、過度な鎮静を起こさず錐体外路症状の発現もプラセボと同等であることが確認されました。
米国において「エビリファイ」は、錠剤、経口液剤、口腔内崩壊錠が販売されていますが、今回、注射薬が追加されたことにより、さらに患者さんの状態に合わせた薬剤の投与が可能になり、精神疾患の治療に大きく貢献できると期待しています。

「エビリファイ」は1988年に大塚製薬が発見し、全世界で開発を進めてきた抗精神病薬で、米国では2002年11月に統合失調症の治療薬としてFDAより承認を取得し、大塚製薬の米国現地法人であるOAPI**とブリストル・マイヤーズ スクイブ社が共同で販売しております。発売以来、その有効性と安全性が評価されています。現在、日本、韓国をはじめとしたアジア、欧州、南米など世界45カ国以上で販売されています。

  • ** OAPI:大塚アメリカファーマシューティカル Inc.(Otsuka America Pharmaceutical, Inc.)

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。