ブリストル・マイヤーズ株式会社
大塚製薬株式会社
ブリストル・マイヤーズ スクイブと大塚製薬
糖尿病治療薬DPP-4阻害剤 「Saxagliptin(サクサグリプチン)」の
ライセンス契約締結 12月26日
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(本社:米国 ニューヨーク、暫定CEO: ジェームズ・M・コーネリアス、以下「BMS社」)と大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長: 樋口達夫、以下「大塚製薬」)は、BMS社が創製し、現在開発中のII型糖尿病治療薬「サクサグリプチン」の日本における開発・販売に関する契約を12月26日に締結しました。
同契約により、大塚製薬は日本における「サクサグリプチン」の独占的開発・販売権を取得し、BMS社に契約一時金、開発の進捗状況及び売上高に応じた支払いを行います。なお、BMS社は日本における共同販促(コ・プロモーション)の権利を有しています。同契約により、大塚製薬は日本での開発費用をすべて負担します。
「サクサグリプチン」は、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の分解酵素であるジペプチジル・ペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害する、新しい作用機序の糖尿病治療薬です。GLP-1は、食後早期に分泌され、膵臓のβ細胞を刺激しインスリン分泌を増強させます。DPP-4を阻害することにより、GLP-1の血中濃度を維持し、血糖値の上昇を抑制することが期待できます。本剤は、現在、米国と欧州で臨床第Ⅲ相の開発段階にあります。
大塚製薬 代表取締役社長の樋口達夫は、「大塚製薬は、未解決の医療上のニーズに応える革新的な医薬品により、世界の人々の健康に貢献することを目指しています。我々の抗精神病薬『エビリファイ』を通じBMS社と緊密な協力関係を築くことができましたが、今般、このパートナーシップを増進し、『サクサグリプチン』の日本での開発と販売の責任を担うことができることをうれしく思います。この新しい薬理作用をもつ薬剤が、糖尿病で苦しむ日本の患者さんにとって新たな選択肢となることを希望します。」と述べています。
BMS社 執行副社長兼ワールドワイド医薬品担当社長ランベルト・アンドレオッティは、「BMS社は、重篤な疾患の治療薬の研究開発に注力しており、今回の契約は、糖尿病に苦しむ患者さんにとって新しい治療の選択肢を提供し続けようとする努力の一環です。抗精神病薬『エビリファイ』における当社と大塚製薬の関係が成功裏に進行し、『サクサグリプチン』に関する新たな契約に進展したことをうれしく思います。」と述べています。
会社概要
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(Bristol-Myers Squibb Company)
所在地 | 345 Park Avenue, New York, NY 10154-0037, U.S.A. |
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事業内容 | 医薬品・一般用医薬品・栄養食品・医療機器の製造、販売 |
大塚製薬株式会社 (Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.)
設立 | 1964年8月10日 |
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資本金 | 67億91百万円 |
代表者 | 代表取締役社長 樋口達夫 |
本社所在地 | 〒101-8535 東京都千代田区神田司町2丁目9番地 TEL:03-3292-0021(代表) |
従業員数 | 5,103名(2006年3月31日現在) |
事業内容 | 医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造、製造販売、販売、輸出並びに輸入 |