大塚製薬株式会社

医療関連事業
2004年7月6日

H.ピロリ感染診断用 呼気中13CO2分析装置
赤外分光分析装置 「POCone」
7月12日 販売開始

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区神田司町、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)は、ヘリコバクター・ピロリ菌(以下H.ピロリ)の感染の有無を診断する13C-尿素呼気試験法に用いる赤外分光法による呼気中13CO2分析装置「POCone」を7月12日より販売開始します。

「POCone」は、質量分析装置(GC‐MS)と同等の測定精度で、測定時間は1テストあたり約2分と呼気中の13CO2の変化量を迅速に測定できます。

また、設置スペースがA4サイズで、重量も約10kgと持ち運びが可能なコンパクトなボディです。さらに、使いやすいボタン配置で、ワンタッチの操作で簡単に測定できます。

「POCone」は、当社の関連会社である大塚電子株式会社(本社:大阪府枚方市、社長:丸山孝、TEL:072- 855-8550)が2000年11月に発売した、赤外分光分析装置「UBiT-IR300」の普及版として新たに開発し、医療機器の製造承認を取得した装置です。

大塚製薬は、「POCone」により、検査の迅速化など、医療サービスの向上に寄与するとともに、非侵襲的な検査である13C-尿素呼気試験法が、より広く臨床現場で実施可能となり、今後のH.ピロリの感染診断および除菌治療に一層貢献できるものと期待しています。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

「POCone」の特徴

  1. 質量分析装置(GC‐MS)と同等の測定精度
  2. 1テストあたり約2分と迅速測定が可能
  3. 簡便な操作で測定が可能
  4. コンパクトなデスクトップ型 220(W)×272(H)×361(D)mm

「POCone」の測定原理

「POCone」は、赤外分光法により呼気中の13CO2を測定する装置です。
13CO212CO2は、赤外領域でそれぞれ固有の吸収波長を有しており、「POCone」は、その固有の吸収波長の差を利用して、尿素(13C)製剤である「ユービット」や「ユービット錠」などの服用前後の呼気サンプルの吸収波長を測定し、13CO212CO2比を算出します。その前後の呼気中 13CO212CO2比の差から△13CO2を計算します。