大塚製薬株式会社

医療関連事業
2004年6月9日

大塚製薬
抗精神病薬 「アビリファイ」
欧州での販売承認取得 6月4日

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫)の欧州現地法人である大塚製薬ヨ―ロッパ(OPEL、本社:英国ロンドン、社長:小林眞一)は、統合失調症の治療薬として非定型抗精神病薬「アビリファイ*」(一般名:アリピプラゾール)について、6月4日EC (European Commission、欧州委員会)より拡大欧州連合25カ国の販売承認を取得しました。

  • *:欧州での商標

欧州における「アビリファイ」の販売は、6月中の英国、ドイツでの発売をはじめとして順次販売を開始する予定です。
販売エリアについては、英国、ドイツ、フランス、スペインでは大塚製薬の現地法人とブリストル・マイヤーズ スクイブ社(BMS:米国ニューヨーク州ニューヨーク、会長兼CEO:ピーター R ドーラン Peter R Dolan)が共同販売の予定です。その他21カ国はBMS社の各子会社が販売する予定です。

「アビリファイ」は、1988年に大塚製薬が発見し、日米欧において自社で開発しており、1999年から欧米においてはBMS社と共同で開発した非定型抗精神病薬です。
「アビリファイ」は、米国において2002年11月に大塚製薬が米国で承認を取得し、BMS社と共同で販売されています。発売以来、その有効性と安全性が評価され現在までに45万人以上の患者に処方されています。
また、「アビリファイ」は、欧米以外でも10カ国で販売承認されており、メキシコ、ブラジル、プエルトリコ、ペルー、コロンビア、韓国では既に販売されています。
日本においては、2003年3月に承認申請し、現在、医薬品医療機器総合機構で審査中です。

当社代表取締役社長の樋口達夫は、「当社は、革新的な医薬品を開発することで世界の人々の健康に貢献していくことを経営理念としています。この度の販売承認により、アビリファイが、米国、中南米、アジアに続き、欧州においても統合失調症に悩む患者の治療に貢献できると確信しています。このことは欧州の統合失調症の患者とその家族、医師にとって朗報となることを期待しています。」と述べています。

統合失調症は、世界人口の約1%に発症し、しばしば慢性的に経過する精神疾患です。思春期に発病することが多く、幻覚、妄想などの陽性症状と、社会的引きこもりや感情鈍麻といった陰性症状があり、精神的、社会的、経済的に重大な影響を与える疾病です。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。