大塚製薬株式会社

医療関連事業
2005年2月7日

ドライアイ治療薬 レバミピド点眼液
ノバルティス社とライセンス契約 12月22日

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03- 3292-0021)は、開発中のドライアイ治療薬 レバミピド点眼液について開発および販売に関し、ノバルティス社(Novartis AG:スイス、CEO:ダニエル バセラ)と12月22日にライセンス契約しました。

この契約により、大塚製薬は、ドライアイ治療薬 レバミピド点眼液の日本とアジアの主要国を除いた地域における独占的開発および販売権をノバルティス社に供与します。
レバミピドは、大塚製薬で合成された新規化合物で、結膜と角膜を被覆している涙液中のムチンを増加させるという全く新しい機序を持つ薬剤で、涙液の安定化を図りドライアイに伴う角結膜上皮障害を改善することによりドライアイの治療に有効であると考えられています。現在米国で第III相試験が進められています。

今回の契約について、ノバルティス ファーマ社(スイス)の眼科事業部責任者のフレミング オーンスコフは、「ドライアイは様々な要因で引き起こされ、それら多くの患者の医療ニーズがまだ十分満たされていない疾患です。今後新しい薬剤による治療の可能性が考えられます。有望新薬としてレバミピドに大変期待しています。」とコメントしています。

大塚製薬 代表取締役社長の樋口達夫は、「当社は革新的な医薬品を開発することで世界の人々の健康に貢献していくことを企業理念としています。この度の契約によりドライアイに悩む患者の治療に貢献できると確信しています。」とコメントしています。

大塚製薬は'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

ご参考

ドライアイについて

ドライアイは、涙液量の減少あるいは涙液の質の異常によって角結膜上皮障害が生じ、眼乾燥感、異物感、眼痛など多様な自覚症状を呈する疾患です。現在は主に水分補給や水分保持を目的とした人工涙液などの治療薬が使用されています。

レバミピドについて

レバミピドは、大塚製薬で合成された新規化合物で、胃粘膜防御因子を増強する胃潰瘍治療剤として1990年に「ムコスタ錠」として発売され、その後胃炎の適応追加や顆粒の剤形追加が行われています。 同化合物は、結膜と角膜を被覆している涙液中のムチンを増加させるという全く新しい作用機序に着目し、ドライアイの治療薬として米国で第Ⅲ相試験が進められています。