大塚製薬株式会社

医療関連事業
2023年8月8日

英国子会社アステックス社 MSDとの創薬提携を拡大

大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)は、8月8日(現地時間)、大塚製薬の子会社であるAstex Pharmaceuticals (UK)(英国ケンブリッジ、以下「アステックス社」)が、Merck & Co., Inc.,(本社:米国ニュージャージー州、以下「MSD」)と、がん抑制タンパク質に対する活性を有するがん治療用の低分子化合物候補を同定することを目的に、全世界を対象とした独占的研究提携およびライセンス契約を締結しましたので、お知らせします。

本契約に基づき、アステックス社は、フラグメントベースの創薬プラットフォームを応用して、がん抑制タンパク質p53の複数の形態を標的とする化合物を開発し、さらなる最適化と前臨床開発のためのリード化合物をMSDに提供します。 MSDは、本提携により創出される候補化合物の研究、開発、商業化に関する独占的グローバルライセンスを付与されます。 アステックス社は契約一時金として3,500万ドルを受領するほか、前臨床、臨床、承認、販売、それぞれの達成に伴うマイルストーン(1プログラムあたり合計約5億ドル)、および本提携から生じる製品の売上に応じた段階的ロイヤルティを受け取ることができます。 MSDは、リード候補化合物の今後の研究開発およびグローバルな製品化に関するすべての資金提供を行います。

アステックス社 社長兼CEOのHarren Jhoti は、「アステックス社は、フラグメント創薬技術を応用して、潜在的に重要な幅広い治療ターゲットに合わせた低分子モジュレーターを設計・創製しています。 この新たな提携は、既存の生産的な協力関係を基礎とするものであり、当社の専門知識と資産をMSDの広範ながん領域の能力と組み合わせることができます」と述べています。

MSDの上席副社長であるGeorge Addonaは、「MSDでは、がん患者の予後を改善することを目標に、イノベーションの推進に取り組んでいます。アステックス社との協力関係を発展させ、腫瘍学において、この潜在的にインパクトのある研究分野を前進させることを楽しみにしています」と述べています。

【アステックス社について】

http://www.astx.com

2013年10月に大塚製薬の子会社となったアステックス社は、X線結晶構造解析技術を進化させ、従来のハイスループットスクリーニング(HTS)に頼らない独自のフラグメント創薬技術(Fragment-Based Drug Discovery:FBDD)を確立し、これまでにがん領域において複数の新薬および臨床開発化合物を共同研究により創製しています。独自の新薬開発品に加え、業界をリードする製薬企業との共同開発品を数多く持つ同社は、FBDDのリーディングカンパニーとして世界から評価されています。MSDとは、大塚ホールディングス傘下の大鵬薬品とともにがん領域での戦略的提携を結んでいます。