齋藤薫のエクエルダイアリー
Equelle Diary

Vol.1 
見た目に若く見える人をつくる光の正体

見た目に若く見える人と、老けて見える人の差……これまでも散々語られてきた問題だけれど、具体的にそれは、いつ生まれ、なぜ生まれてしまうのだろう?
一説にその差は、30代後半でにわかに開いてきて、40代で早くも10歳分もの差が生まれてしまうとも言われる。どちらにしても、年齢とともに開いていくばかり。若く見える人はより若く見え、老けてみえる人はより老けて見える、そういう運命をたどるのだ。

実際そこにはいくつもの説があって、理由が一つじゃないことは確かだけれど、仮に、メイクや髪型、ファッションなどの条件を同じにしたら、答えは一気に明白なものになるのだろう。
その差を分けるものとは、ズバリ"肌が放つ光の差"。それこそ10メートル離れた距離からも、肌がパッと輝いて見える、そういう人こそが人一倍若く見え、光のない人が、残念ながら老けて見えるということなのだ。
シワやシミの数とはあまり関係ない。肌表面のツヤの話でもない。あくまでも肌の中から溢れ出る光の差。それが遠目にもその人の存在をキラキラ見せ、年齢不詳の若さをもたらすのだろう。

じつはこの、人を内側から輝かす発光感、以前からスキンケアの大きなテーマでもあり、またメイクでそれを再現しようとするテクニックの追求も行われてきた。ともかく人にとって、かけがえのない光である事はわかっていたのだ。ところが光の正体は、なんだか曖昧なままだった。でも一言で言うなら、その光こそ生命力。生命感の煌めき。"生き生きした"と言う形容詞があるけれど、生命感がきらめくことが、生き生きした印象を生み、人をフレッシュに若々しく見せるのだと言うことを知って欲しいのだ。言ってみれば、フルーツや野菜が新鮮であるほどに生き生き見えて、遠目にも光を放っているように見えるのと同じ。若く見える人の揺るがぬ決めてなのである。

ちなみにそういう人は、瞳もキラキラ輝いている。そしておそらく顔の表情も煌めくような明るい表情をしているはずなのだ。それも含めての"生命力"だから。
人間、元気な時にはとても自然に表情が輝く。知らず知らず口角が少し上がったり、頬がなんとなく上向きに見えたり、まさしく目がキラキラ煌めいたり。ほんのちょっとの差だったとしても、表情のきらめきの有無はとても大きい。身も心も元気だと、本当に視野が一気に広がったり、周囲に気を配ることができたり、そういうゆとりが生まれるからこそ、表情も自ずと煌めいて見えるのだと考えてもいい。

かくして大切なのは、内から輝く力を作ること。だから、内側から元気になること……最終的に、当たり前の話に落ち着いたように思えるかもしれないけれど、それは表面的ではない、本質的な働きかけが大切だということに外ならない。つまりは、外からのケアだけでなく、内側からのインナーケアこそが、年齢とともに重要になってくるのだということ。つまり元気になると、表情まできらめく。そのことだけでも知っておいて欲しい。鏡の前に座っているだけでは作れない光があること、それだけでも知っておいて欲しいのだ。

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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