齋藤薫のエクエルダイアリー
Vol9

不安を希望に変えるエイジングケアを始めるとき!

2019年を振り返ってみると、平成から令和になることで、なんだか背筋がピンと伸びるような、気持ちを新たにする節目となった反面、何となく不安にさせられることも多かった。
記憶に新しいところでは、2つの大きな台風では思わぬところで思わぬ災害が出たことにより、気候変動をもう本当に無視できなくなってきたこと。もう一つは、財務大臣が人生100年時代に入ると、将来平均2000万円足りなくなると言ってしまったこと。
地球環境とお金のこと、どちらもとても大きい問題で、本来が期待いっぱいであるはずの未来に、少々陰りが見えてきた事は確か。

未来に対して大きな不安を抱えてしまうのは、言うまでもなく体に対してあまり良くないこと。とりわけ、いつまでも若々しくいる上ではちょっとしたブレーキになってしまいがち。近年は脳と若さの関係が様々明らかになっているけれど、どう考えても、未来をワクワク楽しみにすることが、根本からの若さにつながることは明らかだ。そういう意味では、大きな不安を大きな希望に変えること、それ自体がアンチエイジングになると考えていいのだろう。

人生において初めて大きな不安にぶつかるのは、40代であると言われる。それも、世の中のいろんな仕組みがわかってくるのが40代。人生後半と言う大きな峠の先が一体どうなっているか、この位置からではからではどうにも見渡せないからこそ、いろんなことが不安になるのが40代。だからそういう見えない不安に襲われがちな40代こそ、それを希望に変える術を持っていて欲しいのだ。

具体的に不安を消し去るテクニックはと言えば、実に簡単。よく怒りは紙に書くと和らぐと言うけれど、不安はむしろ人に話すと、形を変えてやっぱり和らぐと言われる。確かに小さな不安は、そんなこと大丈夫と言われればそんな気もするし、気候変動のような大きな不安は誰かと共有することで、ある意味の安心感が生まれる。家族や友人に不安を打ち明けるって、とてもありなのだ。病気ではない未病的な体調不良も同じこと、誰かに言うと楽になる。その相手が同年代で、同じ悩みを持っていたりすれば尚更。

そういう相手がいない場合は深く深く深呼吸。あるいは簡単な体操をしてしまう。めぐりがとても良くなって、何か体の中からエネルギーが湧いてくるとともにて不安が吹き飛ぶはずだから。

ちなみに最近話題の「オキシトシン」というホルモンにも、不安を取り除く作用があると言われる。これは人と触れ合うことなどでも生まれることから「愛情ホルモン」との異名もとるけれど、自分で自分に触れるマッサージも効果的とか。音楽や映画によって感動することもオキシトシンを分泌させると言われる。結局のところ心を弾ませる行為自体が頭の中の不安を取り去ってくれると言うことなのだ。

さらに言うなら、将来不安に思っている体の変化に対しては、今からインナーケアなどでじっくりといやすように対応していく、これもまた、見えない大きな不安を取り除くコツ。そんなふうに、ちょっとした工夫で、頭や心に住みついた不安を取り除くことが可能、それが広い意味での若さにつながるならば、ぜひやってほしい。不安を希望に変えるエイジングケアを。

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

取り扱い先

取り扱い先を調べる

公式通販サイト

ご購入はこちら