大塚製薬株式会社

医療関連事業
2004年10月4日

大塚製薬とBMS
抗精神病薬 「アリピプラゾール」
双極性感情障害の急性躁病期
FDAより効能追加承認 9月29日

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:樋口達夫、TEL:03-3292-0021)と、ブリストル・マイヤーズスクイブ社(BMS社:米国ニューヨーク州ニューヨーク、会長兼CEO:ピーター R ドーラン Peter R. Dolan)は、非定型抗精神病薬アリピプラゾール(英語表記:aripiprazole、米国での製品名:アビリファイ、米国での製品名の英語表記:Abilify)の双極性感情障害(いわゆる躁鬱病)の急性躁病期に対する効能追加を、9月29日(米国東部時間)FDA*より取得しました。

  •  FDA:Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)

アリピプラゾールは、1988年に大塚製薬が発見し、2002年11月に大塚製薬が統合失調症の治療薬としてFDAより承認を取得し、米国で大塚製薬の現地法人であるOAPI**とBMSが共同で販売しています。
急性躁病および混合型双極性障害の患者516人による臨床試験において、躁病症状の有意な改善が認められました。
アリピプラゾールは、米国ですでに240万回以上処方されております。 日本では2003年3月に申請しています。

  • ** OAPI:Otsuka America Pharmaceutical,Inc.

双極性感情障害は、いわゆる躁鬱病とも呼ばれ、米国では200万人以上が罹患し、30才以前に発症することが多いといわれています。患者には、躁病期、鬱病期、または両方を含む感情の変動が生じます。

シンシナティ大学医学部精神医学教室の精神医学・薬学・神経科学教授、研究担当副部長のポール・ケック医師は、「米国の双極性感情障害に苦しむ多くの患者にとって、今回のアビリファイの承認は朗報です。アビリファイは急性躁病期の症状の改善をもたらし、眠気の発生も少なく、長期にわたる患者の治療に貢献できます。」と述べています。

大塚製薬は、'Otsuka - people creating new products for better health worldwide'の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。