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大塚製薬株式会社

2010年3月8日

医療関連事業

体外診断用医薬品
WT1 mRNA測定キット「オーツカ」
骨髄異形成症候群の使用目的追加を申請

大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎)は、2010年2月に厚生労働省へ体外診断用医薬品、WT1 mRNA測定キット「オーツカ」の使用目的に、骨髄異形成症候群を追加するための申請を行いました。

骨髄異形成症候群は、原因不明の血球減少症と前白血病状態を呈する疾患群の総称で、その20~30%の患者さんが急性骨髄性白血病に移行するといわれています。今後、末梢血および骨髄液中のWT1 mRNAを測定することにより、骨髄異形成症候群の診断補助と予後判定マーカーとして、治療方針の決定に寄与することが期待されます。
骨髄異形成症候群は、高齢者に多い疾患で、わが国の患者数は約9,000人(平成20年、厚生労働省調べ)ですが、人口の高齢化に伴い患者数は増加傾向にあるといわれています。

WT1 mRNA測定キット「オーツカ」は、患者さんの末梢血白血球より抽出したRNA中のウイルムス腫瘍-1遺伝(WT1)*mRNAを測定する検査キットです。急性骨髄性白血病の治療後に残存する白血病細胞のモニタリングマーカーとして、治療効果の確認、早期の再発診断に有用な体外診断用医薬品として2007年より販売しています。

  • * WT1遺伝子は、杉山治夫教授(大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学)らにより、白血病細胞において高い発現量を示すことが見出されました。

大塚製薬は‘Otsuka-people creating new products for better health worldwide’の企業理念のもと、世界の人々の健康に寄与してまいります。

WT1 mRNA測定キット「オーツカ」について

特徴

  1. 定量リアルタイムRT-PCRにより、微小残存病変(以下:MRD)を高感度に測定することができます。
  2. 急性骨髄性白血病(以下:AML)におけるMRDのモニタリングマーカーとして早期の再発診断に有用です。
  3. 測定試料として末梢血を使用します。

製品概要

ご参考

骨髄異形成症候群とは

骨髄異形成症候群(以下、MDS)は、赤血球、白血球、血小板などの血液細胞の元となり骨髄中に存在する造血幹細胞の遺伝子異常によって引き起こされる血液疾患で、その一部が白血病に移行することが特徴です。
MDSの発症原因はよく分かっていませんが、放射線照射や抗がん剤の投与を受けた患者さんに、二次的に起こることがあります。またMDSの約50%に染色体異常があり、がん遺伝子やがん抑制遺伝子の異常が証明される例もあります。
MDSでは、造血幹細胞の遺伝子異常により赤血球、白血球、血小板などの血液細胞の数が減少し、また血液細胞の形態に様々な異常(異形成)が現れ、これらが診断の重要な決め手になっています。
症状は、赤血球の異常により貧血症状が生じたり、血小板の異常により出血しやすくなったり、白血球の異常により感染症にかかりやすくなったりと、個々の患者さんにより様々です。
一方、MDSの患者さんの20~30%の方が白血病に移行するといわれています。そのために、診断時に個々の患者さんで白血病への移行のリスクを評価し、それに基づき輸血などの支持療法で経過観察を行うか、化学療法や唯一の根治療法である造血幹細胞移植を選択するなど治療方針を決定することが重要です。

本ニュースリリースの掲載情報は、発表当時のものです。