武田薬品工業株式会社
大塚製薬株式会社

医療関連事業
2020年5月22日

アスピリン/ボノプラザンフマル酸塩配合錠「キャブピリン®配合錠」の発売について

  • 武田薬品が同社創製のカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid Blocker : P-CAB)であるボノプラザンフマル酸塩および低用量アスピリンの配合剤である「キャブピリン®配合錠」を発売
  • 2014年3月末に締結した国内共同プロモーション契約に基づき、両社が医療関係者に「キャブピリン®配合錠」の情報活動を実施し、酸関連疾患治療における医療ニーズへ貢献

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)と大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)は、本日、武田薬品がボノプラザンフマル酸塩(以下「ボノプラザン」)と低用量アスピリンの配合剤である「キャブピリン®配合錠」(以下、キャブピリン)を発売しましたのでお知らせします。

キャブピリンは、2014年に締結した国内共同プロモーション契約に基づき、製造および販売は武田薬品が行い、情報活動は大塚製薬と武田薬品の両社で実施します。

武田薬品は2019年6月に厚生労働省に本配合錠の製造販売承認申請を行い、本年3月25日に製造販売承認を取得しました。本配合錠は、P-CABとも呼ばれる新しい作用機序の酸関連疾患治療剤であるボノプラザンと低用量アスピリンを1錠で服用でき、患者さんのアドヒアランスの向上が期待できます。

武田薬品 ジャパンファーマビジネスユニット ジェネラルメディスンビジネスユニット ヘッド 大中康博は、「過去に脳梗塞や心筋梗塞を発症し、低用量アスピリンを含めた多剤服用を余儀なくされている患者さんは全国に多くおられます。私たちはキャブピリンを通して患者さんの服薬アドヒアランス向上に寄与し、低用量アスピリン投与時の副作用である胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発リスクの軽減に貢献していきます」と述べています。

大塚製薬 執行役員医薬営業本部長 及川明朗は、「当社は消化管領域において診断から治療まで広く貢献してまいりました。この度、キャブピリンを武田薬品と共同でプロモーションすることで、患者さんの酸関連疾患治療における医療ニーズに貢献できることを嬉しく思います。今後も患者さんのヘルスケア向上を目指して革新的な創薬や診断薬の開発に努めてまいります」と述べています。

  • キャブピリン®配合錠の概要
効能・効果 下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)
  • 狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
  • 冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後
用法・用量 通常、成人には1日1回1錠(アスピリン/ボノプラザンとして100mg/10mg)を経口投与する。
薬価 キャブピリン®配合錠 130.3円