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INTERVIEW

インタビュー

ピオレドール受賞の登山家が、
登山の際に気をつけている
こととは?

天野 和明 さん(登山家)

ー 「ボディメンテ ゼリー」を飲むことで、何かこれまでと変わったことはありましたか?

天野:3月に西穂高岳に登ったのですが、大荒れの吹雪の中をどうしても歩かなければならない場面がありました。タフで厳しいコンディションの状況を歩き続けたにも関わらず、リカバリーが速くなったと感じました。

登山はとてもハードな運動なので、下山後に体調を崩してしまうケースも少なくありませんが、身体のリカバリーが速ければ、そういったことも防ぐことができます。

ー お話を伺い、改めて登山というハードなスポーツにおいては、体調管理が重要であることが分かった気がします。

天野:そうなんです。登山は体調管理を万全に行った上で、常にベストな状態で臨む必要があります。私が大学の山岳部時代に学んだことのひとつに、「細かいことに気が回らなくなると遭難する」という言葉があります。ちょっとしたことを「まあいいか」と言って見逃してしまうと、それがスキを生んでやがて事故につながる。ちょっとしたことに気付かなくなっているという状況は、もう自分に余裕がなくなっている証拠です。リスクはぐっと高まります。

ー 天野さんが登山学校で教えていらっしゃるのは、そういったことでしょうか。

天野:はい。登山学校の校長としては、登山で使えるスキルをみなさんにお教えするというよりは、登山するための心構えや姿勢といったものをしっかり伝えていきたいと思っています。技術を教えることそのものは難しくないですし、教わった側も理解がしやすいので、確かに授業の満足度は上がるかもしれません。ですが、登山の本質的な部分は技術ではなく、自然に敬意を払い、自然を心から楽しむことです。

若い頃は海外の高い山への憧れが強く、山梨出身で周りを山に囲まれて育っていたにも関わらず、周囲の山には全く魅力を感じていませんでした。ですが、きびしく険しい登山を経てもう一度国内に目を向けてみると、地元の山梨やそれ以外の場所にも素晴らしい山がたくさんあることに気づいたんです。それからは山や、自然に触れることの楽しみを伝える仕事をするようになりました。

ー 数々の山を経験されてきたからこそ、見えることもあったわけですね。どうもありがとうございます。最後に、これを読んでいるみなさんにひとことお願いします。

天野:高く険しい山や難しいルートに挑戦することだけではなく、登山には様々な楽しみ方があります。みなさんがそれぞれに合った方法で安全に自然と触れ合えるようにサポートできればと思っています。

こちらは2019.7.5に【YAMAP Mag.】に掲載された内容です。