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INTERVIEW

インタビュー

「駅伝3冠」と
「世界」を目指す駒大
ボディメンテが
〝大きな夢〟をサポート

駒澤大学陸上競技部(駅伝)

8月中旬に長野・野尻湖で実施された駒大の第1次全体合宿では、起伏の激しい湖1周のコースを使って1日置きに距離走(30km)を行なってスタミナを養った

「平成の常勝軍団」と呼ばれた駒澤大学。令和の時代に入っても、その強さは衰えていない。それどころか、さらに進化を遂げている。群雄割拠の学生駅伝で昨季は全日本を連覇すると、今夏は4年生の田澤廉がオレゴン世界選手権の10000mに参戦。今季の駅伝シーズンは絶対エースを軸に悲願の〝駅伝3冠〟に臨むことになる。
◎文/酒井政人、撮影/船越陽一郎

駒大を率いる大八木弘明監督。学生三大駅伝歴代通算ナンバーワンの勝利数をどこまで積み重ねるか

ー 「世界」に挑み続ける学生最強軍団

昨年は全日本大学駅伝を連覇して最多14回目の優勝。学生三大駅伝でも歴代通算ナンバーワンの24勝目を飾った駒大は今季、「世界」にチャレンジした。正月の駅伝に花の2区で区間賞に輝いた大エース・田澤廉(4年)は、7月の世界選手権(米国・ユージン)の10000mに参戦。中長距離3種目で高校記録を保持するスーパールーキー・佐藤圭汰は8月上旬のU20世界選手権(コロンビア・カリ)を経験したのだ。

オレゴン世界選手権の男子マラソンには駒大OBの西山雄介(トヨタ自動車)も出場。世界選手権で日本人過去最高タイムとなる2時間8分35秒の13位でフィニッシュした。西山だけでなく、中村匠吾(富士通)らマラソンで世界大会に飛び立ったOBは少なくない。駒大の特徴は、学生駅伝にとどまらず「世界」へ貪欲に挑み続けるところにあるだろう。母校を学生最強軍団に導いた大八木弘明監督は今季の前半戦をこう振り返った。

「世界選手権の出場を含めてスピード強化に取り組みました。世界選手権に出場した田澤は本番で思うような結果を残すことができませんでしたが、学生のうちに世界大会を経験したのは大きいですね。まだまだ足りない部分が見えましたし、田澤が出場したことで他の選手も『世界を目指したい』という気持ちが強くなりましたから。また、トラックシーズンは5000mで13分20 ~ 30秒台の記録を出した選手もいるので、まずまずだったかなと思います」

この夏、オレゴン世界選手権の10000mに出場した田澤廉(中央)。今季の成長株である2年生の篠原倖太朗(右)もチームの大エースに大きな刺激を受けた。左は昨年の全日本大学駅伝で4区を走った3年生の赤星雄斗

田澤はオレゴン世界選手権の10000mに出場して28分24秒25で20位。「入賞」という目標には届かなかったが、世界大会特有のペースチェンジを経験したのは〝未来の快走〟につながるだろう。なお、学生ランナーの世界大会出場は、男子マラソンで日本記録を2度塗り替えた大迫傑が早大時代の2013年にモスクワ世界選手権の10000m(21位)を走って以来だった。

トラックシーズンは4月の日本学生個人選手権で2年生の篠原倖太朗が10000m3位(28分43秒03)に入ると、5000mは13分47秒90で優勝。5月のゴールデンゲームズinのべおか5000mは1年生の佐藤が13分22秒91のU20日本新記録を樹立。篠原も13分34秒28の自己新を叩き出している。6月の日本選手権の5000mでは篠原が佐藤を抑え、学生トップの13位(13分46秒23)に食い込んだ。さらに7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会5000mで安原太陽(3年)が13分37秒01。ハーフマラソンの日本人学生最高記録保持者・山野力(4年)も13分47秒67の自己ベストをマークしている。