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INTERVIEW

インタビュー

ピオレドール受賞の登山家が、
登山の際に気をつけている
こととは?

天野 和明 さん(登山家)

「登山界のアカデミー賞」とも呼ばれるフランスの山岳賞・ピオレドール賞を2009年に日本人としてはじめて受賞した、登山家・天野和明さん。石井スポーツ登山学校の校長を務め、国内で登山ガイドを行っている天野さんが、登山をする際に気をつけていることとは?これまでに重ねてきた数々の経験をもとに、登山者に伝えたいことを語っていただきました。

ー 天野さんといえば、荷物を全て自ら担ぎ上げるアルパインスタイルで数々の山を踏破されています。
そういった大変なスタイルを選ばれたのには、どのような理由があるのでしょうか。

天野:大学を卒業してからしばらくの間は、比較的大規模なチームで臨む「極地法」と呼ばれる方法で8000m峰などに登ってきました。それはそれで自分にとって必要な経験で、高所での順応の仕方や身体のつくり方など、基本的なことをここで学びました。ですが、極地法は、下山時の労力を最小限に抑えるために登る際に使った物資などを自然の中に残したまま下山してしまう、という弊害もあるんです。いくら安全が最優先だからとはいえ、これでは自然の中にゴミを置いてくるのと変わらず、人間のエゴといいますか、登山としてあまり美しくないなと思って。なので、自分たちで担げるものだけを担いで登る、シンプルなアルパインスタイルを好むようになりました。

ー 現在もアルパインスタイルにこだわってヒマラヤなどに行かれているのでしょうか?

天野:いいえ、賞をいただいたときのような厳しい登山はしばらくやっていませんね。今はクライミングをしに北米へ行ったり、スキーや登山でヨーロッパアルプスに毎年行っています。国内だと、プライベートで自分の子どもや家族と登ったり、会社の仲間と半分仕事を兼ねて登山に行くこともあれば、お客さまをガイドしたりと、いろいろなスタイルで山と関わっています。

ー これまで数多くの山に登られてきましたが、そういった経験から天野さんが登山に行く前の準備として、どのようなことに気をつけているのか聞かせてください。

天野:山に行く前の準備として、もしもの事態を想定して、忘れ物や道具のチェックを怠らずに行うことはとても重要です。しかし、私が何よりも重要だと思っているのが、「体調管理(コンディショニング)」です。

登山は長時間にわたって身体に負荷をかける、非常にハードな運動です。さらに、自然が相手なので、急な天候の変化によって体温調節が難しくなったりなど、様々な予期せぬ状況に順応する必要があります。

輝かしい実績を持つ著名な登山家が「山で死んではいけない」と常々言っていましたが、本人は不幸にも身近な山で亡くなってしまいました。その方が不注意だったとは言いませんが、山はどんな場所でも多かれ少なかれリスクをはらんでいることを忘れてはいけません。

少しでもリスクを下げるために、登山は体調管理を万全に行った上で、常にベストな状態で臨む必要があります。

ー では、具体的にどのように「体調管理」を行っているのですか?

天野:もちろん、登山中に気をつけることもたくさんあります。ですが、登山って山に登る日だけを切り取っているわけではないじゃないですか。それまでの日常の積み重ねがあって、次の日以降の日常もある、つまり僕たちの生活と繋がっているというか。だから、普段から体調管理をしっかりすることが大切なんです。

もっとも気を遣っているのは、普段の食事です。1日3食しっかり食べる、栄養バランスを考える、お酒を飲みすぎないなど、当たり前のことかもしれませんが、これを実践するだけで、ちょっと登山に行ったくらいで体調不良になることが少なくなると思います。

また、普段の食事では不足しがちな「タンパク質」を摂取するために、プロテインやアミノ酸飲料を飲んでいます。筋肉が衰えないようにすること、そして身体をリカバリーするのに欠かせないアイテムとなっています。

最近はホエイプロテイン、必須アミノ酸・BCAAと一緒に乳酸菌も摂取できる「ボディメンテゼリー(大塚製薬)」を愛飲しています。

ー 箱根駅伝の選手やサッカー日本代表の選手など、すでに多くのトップアスリートがコンディショニングのために使っているそうですね。天野さんは、「ボディメンテ ゼリー」をどのように使っていますか?

天野:登山に行く・行かないに関わらず、食事だけでは補いきれない成分を摂取する目的で、毎日継続して飲んでいます。

もちろん、登山にも持参しています。昼食や行動食である程度のカロリーは摂取できますが、実はそれ以外の栄養素って意外と足りていなかったりします。そこで、ホエイタンパクと必須アミノ酸・BCAAを手軽に補給する手段として活用しています。他の乳酸菌飲料と違って常温保存できるので、日帰りや1泊の登山に持っていきやすいのも良いですね。