
新チームの戦力に手応え
学生駅伝3冠奪取に向け、緻密なコンディショニングとハードワークで春から勝負強さを求める
駒澤大学陸上競技部(駅伝)
小林香菜(マラソンランナー)
昨年春に早大法学部を卒業し、実業団入りして本格的なトレーニングを始めたばかりの小林香菜(大塚製薬)が、今年9月に東京・国立競技場で開催される世界陸上競技選手権大会の女子マラソン代表に決まった。代表選考レースだった1月末の大阪国際女子マラソンで、自己新記録となる2時間21分19秒(当時、日本歴代10位)をマークして日本人トップの2位。学生時代はマラソン同好会所属で皇居外周などを走っていた市民ランナーが、1年足らずであれよあれよという間に急成長。この1年で8分余も記録を縮めた要因はいくつか考えられるが、大塚製薬陸上競技部に入部後、「毎日1袋摂取しています」と話す「ボディメンテ ゼリー」も、小林のコンディショニングに欠かせないサポート飲料になっている。
東京世界選手権の男女マラソン代表が発表された3月末、大塚製薬陸上競技部がある徳島県鳴門市で朗報を聞いた小林香菜は翌朝、都内で開かれる代表発表記者会見に出席するため上京。日本代表ウエアを着てひな壇に並ぶと、緊張しながらも笑顔で、堂々とマイクに向かった。
「初めは実感がなかったんですけど、多くの方々から祝福の言葉をいただいて、一晩寝て、目が覚めて、現実なんだなと思っております」
順当な道を選べば国家公務員になっていたかもしれない小林だが、どうしてもマラソンランナーになりたくて、就職活動は女子長距離の実業団チームに絞った。断られ続けて、その数10社以上。河野匡監督の目に留まり、採用に至ったのが大塚製薬陸上競技部だった。一番の決め手は、小林の「やる気」。男女のマラソンで日本代表選手を育てた64歳のベテラン指導者に、「今までのノウハウをこの子につぎ込んでみよう」と思わせるだけの「選手の覚悟」が、河野監督の心を動かした。
水を得た魚のように、生き生きと、何でも吸収しながら練習した小林は、昨年12月から今年1月にかけて、米国・アルバカーキで初めての海外高地合宿を経験。全日程に帯同した中村彩貴コーチのサポートを得ながら、河野監督が立てたメニューをコツコツとこなし、12月には月間1296kmを走った。標高1600mでの高地トレーニングは「きつかったです」と振り返る小林だが、「よく寝て、よく走り、よく食べる」合宿生活が大阪国際女子マラソンでの快走につながった。
アルバカーキ合宿で、練習面だけでなく食事面も一手に引き受けた中村コーチは、小林について「ハードな練習をすると、その負荷からか麺類しか喉を通らない選手もいるのですが、彼女はどんなにハードな練習をしても、食事がしっかり摂れる選手です」と話す。
ただ、練習後の宿舎への移動や調理の時間を考えると、食べ始めるのは早くても1時間から1時間半後。そこで小林は「ポイント練習の後に、いつも大塚製薬の『ボディメンテ ゼリー』を補食として活用している」そうだ。ハードな練習の30分以内が栄養補給のための〝ゴールデンタイム〟と言われ、栄養学的にはそこでタンパク質を摂るのが良いとされている。
コンディショニングをサポートする乳酸菌B240が入っているのは「ボディメンテ ゼリー」も「ボディメンテ ドリンク」も同じだが、「ボディメンテ ゼリー」はさらにリカバリーをサポートするために、必須アミノ酸のBCAA(分岐鎖アミノ酸/バリン、ロイシン、イソロイシンという3つのアミノ酸の総称)、非必須アミノ酸のアルギニン、筋肉づくりや免疫機能の向上などが期待できるタンパク質の一種のホエイタンパクが入っている。
河野監督は「ボディメンテ ゼリー」について「これらの成分を別々ではなく、一度に摂れるメリットがある」と話し、「ゼリー状で早く吸収できるので、小林は基本的に一日1個、トレーニング終了後に摂っているようです」と明かす。さらに言えば、小林は「ボディメンテ ゼリー」の、ヨーグルト風味で100gという味とボリューム感が気に入っているようだ。
「私は食事が楽しみで、ご飯とおかずをしっかり食べたいほうですから、補食でお腹いっぱいになるのはイヤなんです(笑)。なので、『ボディメンテ ゼリー』はちょうど良いボリューム。私はこれくらいの大きさが気に入っています」
小林の好物はお肉で、米国滞在中はたまに外へ出掛けてステーキを食べることも。
「夜は早めに寝るタイプなので、睡眠もしっかり取れているはずです。あと、彼女はお風呂が好きで、朝練習後もシャワーだけで済ませず、湯船につかっています」と明かしてくれた中村コーチ。入社時に「マラソンで世界の舞台に立ちたいです」と明確に目標を語った小林が、たった1年でその目標を達成した裏には、24時間、陸上競技と向き合う本人の真摯な姿と、それを支えるスタッフ、そして「ボディメンテ ゼリー」があった。
小林は東京世界選手権の代表に決まった後の初レースとして、4月12日の日本選手権10000m(熊本)に出場。激しい雨に見舞われて、狙っていた自己記録更新はならなかったが、招待選手として出場した4月27日のぎふ清流ハーフマラソンは、自己ベストを5分近く短縮する大会日本人最高記録の1時間9分09秒で4位に入った。
この後、5月は休養に充て、「6月に入ってからマラソンの準備に入ろうかな」と、師弟は9月14日の世界選手権本番に向けて青写真を描いている。猛暑が予想される7月、8月が、本格的なマラソントレーニング期間だ。
思えば、小林が実業団入りを決意したのは、学生時代に出場した大阪国際女子マラソンで、「日本代表を狙うような選手たちと一緒に走れたことが楽しくて仕方がなかった」から。夢の初舞台では、世界のトップランナーと一緒に走れる。「本当に貴重な機会だと思っていますので、後半の坂や暑さに負けず、たくさんの方の応援の力を借りて、笑顔でフィニッシュしたいです」と明るく抱負を語る。
小林が最大のポイントに挙げる「暑さ対策」は、スタッフがすでに準備を進めているだろうが、乳酸菌B240と電解質が入った「ボディメンテ ドリンク」も選手の暑さ対策に一役買うはず。電解質は体内の水分量をキープするのに役立つため、小林は「大事な試合の1週間前から『ボディメンテ ドリンク』を飲むことがあります」と話した。
入社1年目で急成長した女子マラソンの新星が、持ち前の高速ピッチで都内のコースを駆け抜ける。大阪に続いて東京にも、小林香菜の上昇気流が巻き起こるか──。
この記事は、月刊陸上競技2025年6月号に掲載された内容です。
駒澤大学陸上競技部(駅伝)
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