大塚製薬株式会社
医療関連事業
2013年1月11日
新製剤、メプチンのドライパウダー吸入式気管支拡張剤
製造販売承認を申請
- 振るなどの薬剤を吸入するまでの動作を少なくし、キャップを開けてボタンを押せば速やかに吸入できるようにした喘息などの患者さんが使いやすい新製剤
- 本体とキャップを一体にすることでゴミの混入や湿気を防ぎ、小型化により携帯しやすい
- メプチンは1980年の発売以来、喘息などの患者さんの年齢や病態に応じた剤形を開発し提供
大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎、以下、大塚製薬)は、気管支拡張剤メプチンの新しい製剤として、「プロカテロール塩酸塩水和物の吸入粉末剤」の製造販売承認申請を2012年12月に行いました。
気管支喘息などの治療に使われる吸入式の気管支拡張剤は、直接に気道へ薬を吸入させることにより少量で効果を発揮し、投与経口剤と比べて副作用を軽減できる利点があります。
一方で、エアゾール製剤では、必要となる薬剤の噴射と同時に吸入する動作が不得意な患者さんや医療関係者からより使いやすい製剤が求められていました。そこで大塚製薬は、ドライパウダー※1を用いた新たな吸入剤の開発に努めて参りました。
本剤は、大塚製薬の連結子会社である大塚テクノが新たに開発した粉末吸入器にドライパウダー状の薬剤を充填した製剤です。粉末吸入器と保管容器を一体にすることでゴミの混入や湿気を防ぎ、更に既存品と比べて操作性や携帯性を向上させました。
メプチンは、大塚製薬が自社で開発したβ2刺激薬※2で、1980年に気管支拡張剤として発売されました。発売以来、患者さんの年齢や病態に応じた使用シーンを考慮し、錠剤、顆粒、シロップ、ドライシロップ、エアゾール、吸入液、吸入粉末剤の7剤形を開発して参りました。現在、メプチンは世界12か国・地域で販売されています。
- ※1 肺に到達しやすい超微粒子化された粉末
- ※2 β2(ベータツー)アドレナリン受容体刺激薬で、気管支拡張作用があり、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫などに使われます
医療関連事業の最新ニュース