大塚製薬株式会社
大塚製薬と国立がん研究センター・慶應義塾大学の片岡圭亮氏が
「造血器腫瘍遺伝子パネル検査の開発」で第8回医療研究開発大賞の文部科学大臣賞を受賞
大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:井上 眞、以下「大塚製薬」)と国立研究開発法人国立がん研究センター研究所(所在地:東京都、以下「国立がん研究センター」) 分子腫瘍学分野 分野長ならびに慶應義塾大学医学部(所在地:東京都、以下「慶應義塾大学」)内科学教室(血液)教授の片岡圭亮氏は、「造血器腫瘍遺伝子パネル検査の開発」に関し、第8回日本医療研究開発大賞にて文部科学大臣賞を受賞しましたので、お知らせします。1月16日に首相官邸で行われた表彰式において、賞状及び記念楯が授与されました。

日本医療研究開発大賞は、我が国のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、平成29年度より行われています。うち、「文部科学大臣賞」は、「科学技術・学術の振興の視点から特に顕著な功績が認められる事例(1件)」に贈られるものです。
【受賞内容】
医療研究開発大賞 文部科学大臣賞
「造血器腫瘍遺伝子パネル検査の開発」
<受賞者>
国立がん研究センター・慶應義塾大学 片岡圭亮
大塚製薬株式会社
<功績>
片岡圭亮氏(国立がん研究センター・慶應義塾大学)、小川誠司氏(京都大学)※と大塚製薬株式会社は、造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査「ヘムサイト」を共同で開発した。本パネルによって、造血器腫瘍を対象に「診断」「治療法選択」「予後予測」の精緻化が可能になり、造血器腫瘍患者の個別化医療の進展に貢献した。
<概要>
がん遺伝子パネル検査はこれまで固形腫瘍を対象にしたもの以外、国内外ともに薬事承認されていなかったが、 「ヘムサイト」は2024年9月に造血器腫瘍および類縁疾患を対象とした国内初の包括的ゲノムプロファイリング検査として製造販売承認を取得し、2025年3月に世界で初めて同疾患に対して保険適用が認められた。
- 造血器腫瘍(血液がん)は年間約40~50人 /10万人が発症する比較的高頻度の悪性腫瘍であり、20歳未満では悪性腫瘍の約4~5割を占めている。
- 片岡圭亮氏(国立がん研究センター・慶應義塾大学)、小川誠司氏(京都大学)※は、網羅的な遺伝子解析を用いて、造血器腫瘍における遺伝子異常の全体像を明らかにし、その臨床的有用性を示してきた。加えて、遺伝子変異のフィルタリング方法や、多塩基置換の鑑別方法などを開発してきた。これらの知識・技術を基盤とし、片岡氏と大塚製薬株式会社は共同で造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査「ヘムサイト」を開発した。
- 「ヘムサイト」は、最新のがんゲノム解析パイプラインを用いたDNA/RNA 同時解析により、変異と融合遺伝子 / 構造異常、生殖細胞系列異常の検出を可能とする、質・量の両面を担保した遺伝子パネル検査である。その有用性が認められ、2025年3月に造血器腫瘍における遺伝子パネル検査として世界で初めて保険適用を受けた。
- 今後の展望として、現在保険適用外である造血器腫瘍に対する適用範囲の拡大、コンパニオン診断薬としての新規機能の追加、「ヘムサイト」臨床ゲノムデータ解析による新規エビデンスの創出などが期待される。
- ※本パネル検査の開発に大きく貢献したものの、2018年に紫綬褒章を受章しているため本大賞は受賞対象外である。


詳細は、首相官邸 健康・医療戦略推進本部からの発表資料をご参照ください。https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/amed/dai8/index.html
大塚製薬について
大塚製薬は、一人ひとりの可能性に向き合うトータルヘルスケアカンパニーです。"Otsuka-people creating new products for better health worldwide"の企業理念のもと、未充足の医療ニーズに新たな価値を提供する医療関連事業と、科学的根拠をもった独創的な製品やサービスにより日々の健康維持・増進をサポートするニュートラシューティカルズ関連事業を通じて、人々のウェルビーイングの実現に向けて取り組んでいます。 詳細はコーポレートサイトwww.otsuka.co.jp/ をご覧ください。