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INTERVIEW

インタビュー

なぜ、塩谷司はUAEで
戦い続けるのか
気温40度超える中東の
激闘を支えるもの

塩谷 司 選手(サッカー)

ー 目標だった30歳で見据える未来「欲が出る、40歳までやりたいなって」

「向こうの選手は細くて怪我をする選手が多い。国民性として比較的、すぐ練習を休もうとします。そんな選手たちからすると、日本人は真面目で勤勉。日本人が摂っているので興味を持ったと思います。それで、みんなに勧めたら毎日飲んでいるし、『どこでどうしたら買えるんだ』『買うから大量に送ってほしい』って言われるくらいです(笑)」

身をもって実感しているからこそ、トップ選手のみならず、幅広い世代の選手にその価値が理解されているという。「ボディメンテ ゼリーは何より手軽に摂取できる。プロテインのように、シェイカーを用意し溶かして飲む必要もなく、蓋を開けるだけです。さらに味の好みも含め自分に合っていたことが良かった。今、スポーツ界はコンディショニングが注目される中、乳酸菌とタンパク質の組み合わせで効率よくコンディションをサポートをしてくれる商品だと思います」と明かした。

“相棒”の支えを受けながら、UAEで1年目からリーグ優勝、2年目はクラブワールドカップ(W杯)で2得点を挙げ、準優勝した鮮烈な活躍も記憶に新しい。そして、今季もアル・アインで3シーズン目をプレーすることに決めた。改めて、UAEという未知なる地の挑戦で何を得たのか。「より数字に、こだわるようになったことではないか」と言った。

「日本にいた時はチームが勝てれば、自分のプレーが良くなくても別に構わなかった。得点ができなくても、アシストができなくても勝てばいい、という考え。それがUAEに来てゴールだったり、アシストだったりという数字にこだわるようになった。そうでないと評価されない。DFでもゴール決めれば、それだけ評価される。そこは一番変わったところだと思います」

まだ挑戦に満足はしていない。昨シーズンはクラブW杯に出場したが、国内タイトルは獲れず。リーグを代表する強豪にとっては不本意なものだった。まずは「獲れるタイトルはすべて獲る」というのが、目標。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で勝ち上がり、日本のチームと対戦したいという思いもある。その先に見ているのが、遠く日本から見守ってくれる日本のサポーターだ。

「日本ではどうしてもUAEの情報は入りにくい。昨シーズンはクラブW杯があったり、日本代表のアジア杯があったりで久しぶりに僕のプレーを見てくれたと思う。その時、いろんな方がいろんな声をかけてくれ、凄く嬉しかった。僕自身がもっと活躍すれば、より多くの情報が日本に伝わると思うから。これからも活躍をし続けたい」

海外を股にかけ、キャリアを築き続ける塩谷。最後に、30歳で迎える新たなシーズンを前に、アスリートにとってのターニングポイントとなる30代にどんな未来を描いているのか。率直な思いを聞いた。

「大学を卒業して、なんとか頑張って30歳までプレーしたい、プレーできたらいいなと思って、プロになった。実際に30歳までプレーできて、ましてや海外リーグにも行けて、日本代表も入ることができた。そうしたら欲が出る。40歳まで、やりたいなって。あと10年、プロサッカー選手としてできるだけ長く、レベルの高いカテゴリーでプレーしていきたい」

サッカー選手としての価値観も大きく変えてくれたUAE移籍。今年もまた全試合90分フル出場を目指し、1年間を戦い抜く。中東のピッチを熱く走り抜ける男の飽くなき挑戦心が、尽きることはない。

この記事は、2019年7月12日、THE ANSWERに掲載された内容です。