日常生活における脱水とは?

長時間カラダをうるおすイオン飲料

イオン飲料はカラダを長時間うるおす

飲料の違いによる血漿量の変化
乾燥した環境下で長時間座っていることで起こる血漿量の減少に対するイオン飲料の有用性を調べました。
ソース:Doi T ,et al : Aviat Space Environ Med(2004)5(6):500-504より作成

右図は、乾燥した環境下で血漿量の変化を比較したグラフです。イオン飲料は飲んだ水分が体内にとどまる性質を有しており、水に比べて脱水により生じた血漿量の減少を抑える効果が高いことを示しています。

カラダの水分量を維持するためには、体液に近い成分のイオン飲料がおすすめです。ナトリウムやカリウムなどのイオン(電解質)を適切な濃度で含んでいるので、水にくらべて尿などに排出されにくく、長い時間にわたってカラダをうるおし続けます。

飲料別体内キープ力比較
飲んだ後、2時間座り続けた間、飲んだ量のうちカラダに残った割合。
ソース:Doi T ,et al : Aviat Space Environ Med(2004)を改変

また、右図はイオン飲料と水を摂取した際の、2時間後の体内保持率です。イオン飲料と水を同じ量飲んだ場合でも、飲んだ飲料が2時間後にカラダに残る割合はイオン飲料の方が高いことから、長時間カラダをうるおしてくれる効果が期待できます。

高齢者はトイレに行く回数を気にして、飲料をあまり摂らないことも多いようですが、水分不足はウイルスなどの侵入を阻止する線毛の動きを低下させるだけでなく、血液が固まりやすくなって別の病気を引き起こす要因にもなります。体内保持率が高いイオン飲料で、カラダの水分量を維持するように心がけてください。

イオン飲料とは

イオン飲料とは、カラダから失われた水分やナトリウムなどのイオン(電解質)をスムーズに補給できる飲料のことです。体液に近い成分でできているイオン飲料の場合、ナトリウムやカリウムなどのイオン(電解質)を適切な濃度で含んでいるので、カラダに負担をかけることなく、すばやく吸収され、また、長い時間体内にとどまりカラダをうるおします。

汗とイオン飲料の電解質組成の比較
ソース:Brouns F, Journal of Sports Sciences,(1991)を改変