日常生活における脱水とは?
私たちのカラダは生命を維持する為に必要不可欠な「体液」と呼ばれる水分で満たされています。カラダの水分量が減ると、様々な不調が起こることがあります。
ヒトのカラダは水でできている
私たちのカラダは水でできていると言って良いでしょう。
体内にはたくさんの水分が含まれていますが、成人男性の場合、体重の約60%が水分です。つまり、体重70kgなら、およそ42リットルもの水分を体内に蓄えていることになります。
カラダに含まれる水分量は年齢によって変わり、幼児は70%ほどですが、年齢を重ねるにつれ減少し、高齢者になると50%程度になります。また、女性は男性に比べ脂肪の量が多いため、成人女性の水分量は約55%と言われています。人はカラダの水分を一定に維持することで様々な器官が正常に働きます。
生命活動をサポートする体液
カラダは、筋肉や臓器などを作るタンパク質、エネルギー源となる脂質・糖質、骨に含まれるカルシウムなどで構成されていますが、それらよりもカラダの中にたくさんあるのが「水(体液)」です。
水は、カラダにとって最も重要なものであると言えます。体内の水は、血液として酸素・栄養素の吸収、体液の循環、老廃物の排泄に必要な運搬や、細胞の生まれ変わりに必須となりますが、体温調節にも重要な役割を担い、生命活動を行ううえで不可欠なものです。
発汗だけでなく、乾燥によっても体内の水分が失われるため、四季を通してしっかりと補給し十分な潤いを保つことが健康を維持するうえでは重要です。
脱水とは体液が失われ、必要な水分と電解質が不足している状態です。生命維持に欠かせない水分は体重に対し1~2%程の減少であっても、軽度の脱水症状が現れるため、健康を維持するためには、水分量を一定に保つ必要があります。
脱水によるカラダの不調では熱中症が広く知られていますが、汗による大量の水分喪失だけが脱水とは限りません。低湿度環境下において気づかないうちにカラダが乾燥すると、エコノミークラス症候群や、ウイルスなどからカラダを守る粘液線毛輸送機能が低下することが報告されています。
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