ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの構築の際に補酵素として機能する事や、抗酸化作用など、様々な生体機能に関与しています。ビタミンCは、未調理の果物、野菜に多く含まれています。ビタミンCが多く含まれる野菜としては、パプリカ、パセリ、芽キャベツなど、果物では、アセロラジュース、キウイフルーツ、いちごなどに多く含まれています。ビタミンCは水溶性であるため、茹でる調理では野菜や果物から茹で汁に移行してしまうため、効率的に摂取できません。
ビタミンCの吸収は一度に摂る量や、食後や空腹時など摂るタイミングにより違いますが、個人差も大きく明確な吸収率のデータはありません。
日本人の食事摂取基準では、耐容上限量(過剰摂取による健康被害を起こす危険のない最大摂取量)は、定められておりません。しかし、一度に多量に摂取すると下痢等の消化器症状を起こす場合があります。
天然と合成のビタミンCは化学構造がまったく同じなので、体内への吸収率や作用、また安全性に関しても同じです。
ビタミンCの吸収は一度に摂る量、食後と空腹時で違いますが、個人差も大きい為に一概にどれだけの差があるかはいえません。
ビタミンCを全く摂った事のない人が、空腹時に一度に1g以上摂取すると下痢を起こすことがあります。日常生活では、3度の食事の時にまんべんなく摂取するのが理想的でしょう。
(参考:「新ビタミンCと健康」村田晃著)
鉄は主として十二指腸から吸収されますが、十二指腸は腸液の影響で弱アルカリ性となっています。一方、鉄にはイオンの状態から(Fe2+)と(Fe3+)があり、 (Fe2+)の方が(Fe3+)よりもアルカリ性状態の時に溶け易い形態であることが分かっています。ビタミンCは(Fe3+)から(Fe2+)へ移行しやすくするので、鉄の吸収率を高めます。
様々な報告がありますが、現在はビタミンCを摂りすぎても結石になるリスクを上昇させるかどうかは明らかではありません。