ビタミンD
ビタミンDの主な役割は血液中のカルシウムやリンの濃度を正常に保つことです。また、ビタミンDは強い骨の形成と維持に必要なカルシウムの体内吸収を助けます。日光を浴びる事で体内で合成されます。食品ではニシン、サバ、イワシ、マグロなどの摂取する頻度の高い魚に含まれています。
肌の色とビタミンDの関係では、メラニン色素や紫外線の話がでてきますので、先にこちらを話します。
ヒトの肌は、紫外線暴露量が多いと、メラニン色素(黒い色素)を作り、皮膚を黒くすることで、それ以上の皮膚への紫外線の影響を阻止しようとします。紫外線はビタミンDを生成する点では有用ですが、一方で皮膚がんの原因等になる事が分かっています。ヒトの皮膚にはコレステロールの一種でビタミンD3(コレカルシフェロール)の前駆体である7-デヒドロコレステロールが存在し、この物質は紫外線に当たることでビタミンD3に変化します。
黒い肌は紫外線を遮断し、紫外線暴露量を減少させる要因となるため、肌の黒い人はビタミンD3の生成量が低下します。同様のことが日焼け止めを利用した場合に起こり得ます。
ビタミンDに限らず、他のビタミンや栄養素も単独で力を発揮するものではありません。体内では様々な栄養成分が相互に作用しているからです。
ビタミンDは、カルシウムが腸から吸収される際に欠かせない物質で、骨を丈夫にする働きがあります。骨を丈夫にするには、タンパク質・カルシウム・ビタミンD・ビタミンKなどの栄養成分を一緒に摂ることが重要です。
日頃の食事のバランスの悪さが気になる方は、食事の改善とともにサプリメント等で補うことをお勧めします。
ビタミンとは体の調子を整えるのに欠かすことのできない栄養素です。
それぞれのビタミンの必要量は少ない場合もありますが、体内で作ることができなかったり、作られても量が十分でなかったりするので、サプリメントで単独の成分を摂取するのでなく、食物として摂る必要があります。
ビタミンDは身体にとって重要な栄養素のひとつですが、自分自身のビタミンDレベルは自覚できません。
該当する項目をチェックして、あなたのビタミンDレベルをチェックしてみましょう。
- ※ビタミンDチェックシートの使用は個人の使用に限定します。営利目的の使用や研究目的での無断使用を禁止します。