食物繊維を摂ろう!
ポリデキストロース
ポリデキストロースって何?
ポリデキストロースは、グルコース(ブドウ糖)、ソルビトール、クエン酸を原料とした安全な食物繊維です。
元々、賦形剤(成型、増量、希釈を目的に加えられる添加剤)として、食品中の油脂や砂糖との置き換え、総エネルギー量低下を目的(肥満の予防目的)に開発されたものです。
ポリデキストロースは安全?
ポリデキストロースは、1981年に米国FDA(食品医薬品局)で低カロリーの食品素材として認可され、日本でも1983年に食品として認可されました。 日本では「食品」として、飲料や各種食品に使用されています。
ポリデキストロースは体内でこう働く
1.糖分の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を防ぐ
中国上海大学Zhong教授のもとで行われたグリセミックインデックスに関する試験は、120人の学生を対象とした大規模な臨床試験であり、50gグルコース単独よりもポリデキストロース12gを一緒に摂取した方が、血糖値の上昇は緩やかになり、グリセミックインデックスを12%低下させる効果が確認されました。血糖値の上昇を緩やかにすることは、インスリン過剰分泌を軽減し、脂肪蓄積を抑制することができるということも示唆しています。
出典:Zhongら:Am J Clin. Nutr.72,1503-9 (2000)
2.胆汁酸を排泄させる
ポリデキストロースは、便とともに胆汁酸を排泄する働きがあるといわれています。また、胆汁酸は肝臓でコレステロールを原料にして作られるので、結果的には血中のコレステロールを減らすことにもなります。
3.腸内の善玉菌を増やす
ポリデキストロースは、腸内の悪玉菌を減らし、その結果善玉菌を増やす効果があります。健康な成人男女8名に、高コレステロール食とポリデキストロースを含む飲料を一緒に摂取させたところ、便の中の悪玉菌の数と検出率が低下しました。
ポリデキストロースの特性
(1)低カロリー | エネルギーは1gあたり0kcal |
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(2)低粘性 | 水によく溶け、サラサラしていて粘性はほとんどない |
(3)非う蝕性 | 口腔内細菌の基質にはならない 虫歯になりにくい |
(4)甘味度ゼロ | 無味、無臭、甘味度なし 低甘味化、自由な味つけができる |
(5)安全性 | 米国FDAが認めた食品素材で、日本において「食品」として利用できる |
(6)食物繊維 | 難消化性の水溶性食物繊維 |