熱中症からカラダを守ろう

室内で起こる熱中症 対策と対処法

熱中症対策の注意点
  • 環境
    • 湿度
    • 風がない
    • 冷房機器不使用
  • からだ
    • 健康状態
    • 体調、疲労の状態
    • 睡眠不足
    • 暑さへの慣れ
  • 行動
    • エアコン、扇風機を上手に利用
    • 部屋の温度を計る
    • 部屋の風通しを良くする
    • こまめに水分補給
    • 涼しい服にする

室内でも熱気や湿気がこもりやすいところは要注意

家の中のお風呂場、洗面所は洗濯機や乾燥機の熱がこもりやすく湿気もあります。このような場所で長時間過ごすときは注意しましょう。また、家の二階(最上階)は昼間に上がった気温や湿度により熱がこもっています。二階(最上階)に寝室がある場合は、窓を開ける、冷房をつけるなどして環境を整えるようにしましょう。

入浴後の脱水に注意

入浴により約800mlの水分が失われてしまいます。(41℃の風呂に15分入浴後30分安静時)
脱水により熱中症を引き起こす危険性がありますので、入浴前後の水分補給が重要です。

気付かない内に脱水していることも

人間は発汗以外にも皮膚及び呼気から水分を失っています。これは不感蒸泄と呼ばれ、意識しなくても起こることですので、汗をかいていなくても水分補給は必要となります。

  • 体重60kgの人が平熱、室温28℃の環境で1日に約900ml。体温が1度上昇すると約15%増加すると言われています。

室内でもこまめな水分補給が必要

室内だとのどの渇きを感じにくくなったりすることもあります。喉が渇いたと感じていなくても、こまめな水分補給を心がけましょう。とくに、高齢者はトイレの回数を気にし、水分摂取を控えてしまうこともあるので、積極的な対応が必要です。

睡眠不足や寝汗も影響する

寝ている間にも汗をかいており、一晩でコップ一杯分もの水分が身体から失われています。また、暑さのため眠れないと体力が奪われますし、睡眠不足自体も熱中症のリスクになります。

日常生活における水分補給

日常生活における水分補給では基本的に、不感蒸泄や発汗による水分の損失に対する補給が必要である。睡眠時、入浴時にも発汗する。就寝前、起床時、入浴前後にコップ一杯(約200ml)の水分を補給する必要がある。日中はコップ半分程度の水分を定期的に(1時間に1回程度)補給する。のどの渇きを感じる前に水分補給を心掛ける。特に高齢者は口渇感等の感覚が衰えており、十分に注意する必要がある。

出典:日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」(2022 改訂)

シーン別の対策と対処法