熱中症からカラダを守ろう

熱中症が起こりやすい時期と場所

熱中症が起こりやすいのは、太陽が照りつける暑い日だけとは限りません。どんな日に注意したらいいかを、グラフとともに見ていきましょう。

真夏と梅雨どきに要注意

真夏の気温が高いとき

日最高気温が30℃を超えると救急搬送数が急増
引用)森本武利,中井誠二:熱中症(II)熱中症の疫学. 産業医学ジャーナル 39(4):24-30, 2016.

7月~8月の日中、最高気温が高くなった日に熱中症の患者数が増加しています。また熱帯夜が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症が起こりやすくなることがわかっています。

熱中症による救急搬送は、真夏日(最高気温が30度以上)になると発生し始め、猛暑日(35度以上)では急激に増加します。(森本,2015)

梅雨の晴れ間や、梅雨明けの急に暑くなったとき

梅雨の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期にも熱中症は多く見られます。この時期は身体がまだ暑さに慣れていないため上手に汗をかくことができず放熱量が低くなる為、体温をうまく調節できないからです。暑い日が続くと、次第に身体が暑さに慣れてきます。これを「暑熱順化」といいます。

2015夏季熱中症患者発生数(東京23区)
出典:国立環境研究所

こんな日・場所では要注意!

  • 気温が高い日
  • 暑くなり始め
  • 湿度が高い日
  • 風が弱い日
  • 日差しが強い日
  • 熱帯夜の翌日
  • 照り返しが強い場所
  • 熱いものがそばにある場所
  • 急に暑くなった日

出典:環境省環境保健部環境安全課、熱中症環境保健マニュアル(H26.3月改訂)

スポーツ中や職場など、熱中症に注意が必要なシチュエーションと、その対策と対処法についてケーススタディ形式で紹介します。