脳卒中ってなに?

脳卒中の画像検査

脳卒中が疑われたら、まずは出血の有無を確認し、加えて脳梗塞の起こっている部位を特定するために画像診断を行います。脳出血も脳梗塞も場合によっては生死にかかわるため、早急に検査を行うことが重要です。
脳卒中の診断には、コンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像(MRI)、核磁気共鳴血管撮影(MRA)など様々な検査で、脳卒中の種類を判定します。

CT検査

X線撮影をコンピュータで解析して脳の断層像(輪切り)を映し出し、脳卒中の有無や種類を判定します。脳梗塞の場合は発症から24時間以上経たないと、はっきり描画できません。脳出血は発症後すぐに描画できます。

MRI検査

拡散強調画像(DWI) 水抑制画像(FLAIR)

磁力を使って脳の断層像を映し出します。CTより鮮明な画像が得られ、出血部分、梗塞部分が発症後すぐに描画できます。

MRA検査

磁力を使って脳の血管を映し出します。詰まっている血管を見つけ出すことができます。造影剤を使用しません。

超音波検査

超音波の発信受信装置を首にあてて、動脈硬化の有無や程度を調べる検査です。また心臓の超音波検査(心エコー)も行われます。

血管造影検査

カテーテルという細い管を通して造影剤を入れ、X線撮影を行います。血管の状態が詳細にわかります。

SPECT検査

血流障害部位を描出できます。主として脳血管障害に起因する脳梗塞や脳出血の部位と広がりを観察するのに用いられます。