脳卒中ってなに?
脳梗塞の再発予防
脳梗塞の再発を予防するには、まず生活改善を行うことです。高血圧や糖尿病、喫煙、肥満及び運動不足、多量飲酒などは脳梗塞の発症の危険性を高めてしまいます。医師や薬剤師、栄養士などの指導の下、規則正しい生活と禁煙、減塩、減量に努めることが重要です。
再発予防のお薬として使用されるのは、抗血栓薬です。そのうち原因によって使用薬剤は違います。
心臓が原因で発症した心原性脳塞栓症:抗凝固薬
心臓以外の原因(血管由来)の非心原性脳梗塞:抗血小板薬
脳梗塞は再発しやすい
一度脳梗塞を起こした患者さんは再発しやすく、発症後1年で10%、5年で35%、10年で50%の人が再発するといわれています。
脳卒中(脳梗塞、脳出血及びくも膜下出血)の危険因子をコントロールする
「脳卒中」とは、脳梗塞、脳出血及びくも膜下出血を含めた総称です。脳卒中の危険因子は、脳卒中再発の危険因子でもあります。特に、一度脳卒中を起こしているということは、危険因子を持っている人であるということですから、十分な注意が必要です。
脳卒中の危険因子は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙、多量飲酒、運動不足などです。これらを予防・コントロールすることが再発予防につながります。
そのためには、以下のようなことを心がけましょう(生活習慣の修正)。
定期的な検査
脳梗塞が治まったとしても、年に1回程度、専門病院へ行って、検査を受けることが重要です。
CT、MRIの他にくびの血管を検査する頚動脈エコーも脳梗塞再発予防には役に立ちます。
脳梗塞のお薬は、症状が改善した、治ったからと言って、服薬を止めてしまうと、
途端に再発することも多いことが知られています。
脳梗塞の再発予防には、お薬を継続して服用いただくことが大切です。