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月経・生理前の無気力
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こんな症状、ありませんか?
月経前になるとなにもかもがおっくうになり、やりたくなくなります。
例えば
- やたらと眠くなる
- 判断力や決断力が低下する
- 仕事や家事がはかどらない
- 人と話すのが面倒になる
- 外出したくなくなる
考えられる症状の原因
- 月経周期にともなうエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの変化が、気分の調整などに関与しているセロトニンやγアミノ酪酸に影響を及ぼしている、という説が有力ですが、正確な原因はわかっていません。
- ビタミン不足やカルシウム不足が原因になっているという説もあります。
- 人によっては、月経前にあたる黄体期に、血糖値が上昇しやすくなる可能性があります。その血糖の急激な変化も症状を悪化させる原因の1つと考えられています。
対策
- 症状を記録して、自分の身体の症状を知り、具合が悪くなりそうなときには予定を詰めないようにする、など調整してみましょう。
- 周囲の人に、月経前の症状であることを話し、理解を得ましょう。
- 寝る前にリラックスできるような飲み物を飲んだり、アロマセラピーを試してみましょう。
- 血糖の変動を抑えるために、吸収されやすい糖質源(お菓子やジュースなど)は控え、血糖上昇をゆるやかにする食物繊維が豊富な大豆や雑穀、大麦入りのご飯などをしっかり食べましょう。大豆や雑穀などは気分を安定させるセロトニンというホルモンの原料にもなります。
- 症状がひどいときは、ほかの病気が無いかを確認したり、ピルや抗不安薬、漢方薬、抗うつ薬などで治療することが出来ますので、医療機関を受診しましょう。
監修 小川真里子特任教授
福島県立医科大学
ふくしま子ども・女性医療支援センター
福島県立医科大学医学部卒業。慶應義塾大学産婦人科を経て、2007年に東京歯科大学市川総合病院産婦人科助教、2011年同講師、2016年同准教授。2024年4月より現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本心身医学会心身医療専門医、日本女性心身医学会認定医などの資格を持ち、PMSや更年期などの診療にあたる。
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